【寄り付き概況】
1日の日経平均株価は反発して始まった。始値は前日比263円11銭高の2万9441円91銭。3月31日の米株式市場でナスダック総合株価指数や、主要な半導体銘柄で構成するフィラデルフィア半導体指数(SOX)が大幅に上昇。この流れを受け、東京市場では東エレクなど半導体関連株に買いが入っている。
日銀が取引開始前に発表した3月の全国企業短期経済観測調査(短観)は、大企業・製造業の業況判断指数(DI)がプラス5と市場予想(ゼロ)を上回り、3四半期連続で改善した。新型コロナウイルスによる落ち込みから企業マインドが着実に改善していることが確認され、投資家心理を支えた。
外国為替市場ではドルが買われ、1ドル=110円台後半の円安で推移していることも追い風となっている。米長期金利上昇に対する警戒感はくすぶっており、取引時間中は米株価指数先物などを横にらみに不安定な動きとなることも考えられる。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)はともに反発している。
セクター別では、保険業、精密機器、海運業、その他製品、ゴム製品などが値上がり率上位、鉄鋼、空運業、その他金融業などが値下がりしている。
個別では、レーザーテクやディスコ、SUMCOなど半導体関連銘柄が買われている。ファナックのほか、清水建や長谷工など建設株の一部も高い。
一方、神戸鋼や日本製鉄、JFEが安い。エプソン、Jフロント、あおぞら銀が売られている。
