日経平均は後場に崩れて大幅安。
終値は前日比304円安の2万8341円だった。前日の米国株は底堅かったが、日経平均は直近3日間で1000円近くも上昇していたため、目先筋の手じまい売りが優勢となった。
きょうの相場でスポットライトが当たったのは何といってもソニーである。上げ幅が1000円を超える急騰をみせ、売買代金も全上場企業のなかでソフトバンクグループのお株を奪う断トツの水準をこなした。前日の引け後に発表した今3月期業績予想の上方修正がサプライズとなり投資資金を誘引した。きょうは値上がり銘柄数が値下がり数を上回っことからも、見た目ほど地合いは悪くなかった。
節目の2万8500円はサポートになるかと思われたが、28300円台で終了(終値:2万8341円)した。ただ、東証1部では値上がり銘柄の方が多く、昨年人気化したグロース株を売り急ぐ流れが強まったという感が強い。
成長期待だけで買い上げられた銘柄はまだしばらく売りが続くかもしれないが、全体ではきょうの大幅安で、短期的な過熱感は削がれている。今週の懸案事項であった緊急事態宣言に関しては、早々と10都府県の延長が決まった。
5日の日経平均株価は、弱い動きが継続し、週末要因も重なり調整ムードが広がる場面もありそう。
手がかり材料に乏しいなか、引き続き、米国株式の影響を受けやすい状況が見込まれる。
市場では「日経平均株価は上値が重い印象で、一旦は調整入りとなりそうだが、業績良好な銘柄には好反応を示していることもから、地合いは悪くなく、個別株物色が続きそう」の見方があった。
きょうの大幅安でも、5日線(2万8221円、4日時点、以下同じ)や25日線(2万8161円)は上回っており、明日はこれらの水準や2万8000円がサポートになるだろう。
■上値・下値テクニカル・ポイント(4日現在)
29768.63 ボリンジャー:+3σ(25日)
29381.00 ボリンジャー:+2σ(26週)
29233.04 ボリンジャー:+2σ(25日)
29209.98 ボリンジャー:+2σ(13週)
28822.29 新値三本足陽転値
28697.44 ボリンジャー:+1σ(25日)
28341.95 ★日経平均株価4日終値
28226.05 均衡表転換線(日足)
28217.08 6日移動平均線
28186.56 ボリンジャー:+1σ(13週)
28161.85 25日移動平均線
27822.07 均衡表基準線(日足)
27653.31 均衡表転換線(週足)
27626.25 ボリンジャー:-1σ(25日)
27311.06 ボリンジャー:+1σ(26週)
27163.14 13週移動平均線
27090.66 ボリンジャー:-2σ(25日)
26555.07 ボリンジャー:-3σ(25日)
26399.65 均衡表雲上限(日足)
26377.84 75日移動平均線
26139.73 ボリンジャー:-1σ(13週)
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