日経平均は大幅安。月末に大きく売られる傾向があることを先取りする動きが出てきたのか、厳しい下げとなった。月末安への警戒が残る今週は、強い戻りは期待できない。
2万9500円で下げ止まるかが注目点となるが、割り込むようなら25日線（2万9101円、24日時点）辺りまでの下げはあるとみておいた方が良い。長期金利の上昇が警戒されてグロース株が売られているが、株式の過熱感が和らげば、金利の上昇にも一服感が出てくるだろう。
パウエルFRB議長は議会証言で金融緩和の長期化を示唆しており、特にスタンスが変わったということはなかった。上昇相場の中でも時々は休息が必要で、良い仕込み場が到来したと判断する。狙っている銘柄に安いところで指値を入れておけば良いタイミングで買えるかもしれない。
あす25日の日経平均株価は、調整含みの展開か。
「3月限SQ（特別清算指数）算出日に向けて調整が続く可能性がある」などの見方が聞かれた。米追加経済対策や、新型コロナワクチン接種による景気回復への期待は根強いものの、織り込みが進んでいることで、新規の材料が出ないと買い上がりにくいとの読みもある。
■上値・下値テクニカル・ポイント(24日現在)
31572.85 ボリンジャー:＋3σ(13週)
31447.20 ボリンジャー:＋3σ(25日)
30739.34 ボリンジャー:＋2σ(26週)
30665.25 ボリンジャー:＋2σ(25日)
30412.92 ボリンジャー:＋2σ(13週)
30140.28 6日移動平均線
30041.35 均衡表転換線(日足)
29883.30 ボリンジャー:＋1σ(25日)
29671.70 ★日経平均株価24日終値
29505.93 新値三本足陰転値
29252.99 ボリンジャー:＋1σ(13週)
29172.16 均衡表基準線(日足)
29101.35 25日移動平均線
28689.56 均衡表転換線(週足)
28385.51 ボリンジャー:＋1σ(26週)
28319.39 ボリンジャー:-1σ(25日)
28093.07 13週移動平均線
27830.73 均衡表雲上限(日足)
27537.44 ボリンジャー:-2σ(25日)
27396.51 75日移動平均線
26933.14 ボリンジャー:-1σ(13週)
26796.62 均衡表基準線(週足)
ローソク足は胴体が長く下ヒゲのない「陰の大引け坊主」を示現したほか、5日線が下降を開始し、短期的な売り圧力の強まりを窺わせた。
25日線が上向きをキープしているほか、一目均衡表の転換線もわずかに上向いて上昇圧力も根強いが、パラボリックの陰転値（29583.04円）が上昇して売りサイン点灯までの値幅が小さくなっており、短期的な弱気局面入りリスクに留意が必要となるだろう。
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