25日の日経平均は大幅反発。終値は前日比496円高の3万168円だった。
前日の米株高や円安進行を受けて朝から買い戻しが活発化。米国では金融緩和長期化とワクチン普及の好材料が出ており日本でも好感する動きが広がった。
中国に続き米国でも景気回復が本格化するとの見方から株式市場に資金が流入する状況が続きそう。時間外取引の米株先物や中国上海株も上げており、この日はマイナス材料の見当たらない1日となった。
日経平均はきのう大きく下げた分を、たった1日で取り戻した。ただ、取引時間中に上値がそれほど伸びておらず、東証1部銘柄では後場になって値下がり銘柄が増加した。積極的に上値を追うほどの動きではなかった。
週末かつ月末となる明日26日は、まだ疑心暗鬼の状況が続くかもしれない。
月末と週末が重なるうえ、月末安の傾向に注意したい。日経平均株価は、昨年9月から今年1月まで月末日の取引は5連敗中にある。
先週末の終値は3万0017円。また、5日線が3万0050円（25日時点）に位置しており、明日はこれらの水準を上回って週を終えることができるかが注目点となるだろう。
今日、安値（3万0044円）でも3万円を下回らなかったことはかなりポジティブ。明日も3万円より上をキープできれば、週明けの3月相場では、節目が強いサポートになるだろう。
市場では、「月末安が連続していることから、後場は手控えムードが広がりそうだ」との声が聞かれた。ただ、押し目買い意欲は強いもようで「米国株次第という一面があるものの、業績の裏付けのある銘柄へ物色の矛先が向かいそう」との見方があった。
■上値・下値テクニカル・ポイント(25日現在)
31785.28 ボリンジャー:＋3σ(13週)
31571.08 ボリンジャー:＋3σ(25日)
30820.97 ボリンジャー:＋2σ(26週)
30768.30 ボリンジャー:＋2σ(25日)
30567.28 ボリンジャー:＋2σ(13週)
30168.27 ★日経平均株価25日終値
30090.37 6日移動平均線
30065.92 均衡表転換線(日足)
29965.52 ボリンジャー:＋1σ(25日)
29505.93 新値三本足陰転値
29349.27 ボリンジャー:＋1σ(13週)
29172.16 均衡表基準線(日足)
29162.74 25日移動平均線
28689.56 均衡表転換線(週足)
28435.87 ボリンジャー:＋1σ(26週)
28359.96 ボリンジャー:-1σ(25日)
28131.26 13週移動平均線
27830.73 均衡表雲上限(日足)
27557.18 ボリンジャー:-2σ(25日)
27482.82 75日移動平均線
26913.26 ボリンジャー:-1σ(13週)
26796.62 均衡表基準線(週足)
26754.40 ボリンジャー:-3σ(25日)
ローソク足は下ヒゲの短い陽線を描き、一目均衡表の転換線が上向きをキープして足元の上昇圧力を窺わせる一方、東証1部の騰落レシオ（25日ベース）は110.34％と中立圏にあって過熱感は乏しい。明日26日は30236.09円（本日終値比67.82円高）を上回れば5日線が下向きから上向きへ転換して短期的な調整完了の形となり、目下のレンジ上限となっている16日高値30714.52円抜けを試す展開が期待されよう。
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