続伸、米株高を好感

【寄り付き概況】

 
10日の日経平均株価は続伸して始まった。始値は前日比90円34銭高の2万9118円28銭。その後上げ幅を200円超に広げる場面があった。
 
米長期金利の低下を受けて、前日の米株式市場ではナスダック総合株価指数が3.7%高と大幅上昇した。最近の金利上昇で広がっていたハイテク株からの資金流出に対する警戒感が和らぎ、投資家心理を支えている。
 
米株市場では半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)が6%を超える急騰をみせており、この流れを引き継いで東京株式市場でも半導体関連への買い戻しの動きが全体指数上昇を後押ししそうだ。ただ、日経平均は前日後場に米株市場に先立って上げ幅を広げており、その分上値は重くなる可能性があるだろう。
 
東エレク、アドテスト、信越化など半導体関連が高い。一方、バリュー(割安)株の一角としてこのところ買われてきた海運や鉱業、銀行といった業種の下げが目立っている
ソフトバンクグループ(SBG)は朝高後、下落に転じた。
 
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)は小幅上昇している。
 
個別では、東エレク、ファナック、富士通が高く、ダイキン、信越化、TDK、KDDI、ソニーが高い。
 半面、京セラ、ホンダ、ファーストリテ、商船三井が軟調となっている。
 

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