143円高と続伸、景気敏感株に買い優勢

11日午前の日経平均株価は続伸した。午前終値は前日比143円28銭高の2万9179円84銭だった。
前場は、前日のNYダウが大幅高で過去最高値を更新したことを受け、広範囲にリスクを取る動きが優勢となった。半導体や電子部品などハイテク株は売られる銘柄も多かったが、海運株に買いが集中したほか、建設や銀行など内需株が堅調で全体相場を支えた。一部の指数寄与度が高い値がさ株が上昇したことも日経平均の上げに寄与した。
11日の上海株などアジア株や米株価指数先物が上昇したことも、投資家心理を上向かせた。
 
一方、日経平均は下げる場面もあるなど上値は重かった。米金利上昇への警戒が根強く、半導体関連などグロース(成長)株に売りが目立ち、相場の重荷になった。年度末を控えて企業の政策保有株の売りが出ているとの指摘もあった。
 
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も続伸した。
 
前引け時点の東証1部の売買代金は概算で1兆3262億円、売買高は6億8624万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1488と、全体の約7割を占めた。値下がりは627銘柄、変わらずは80銘柄だった。
 


 
業種別株価指数(33業種)は海運業、パルプ・紙、電気・ガス業の上昇が目立ち、下落はゴム製品、精密機器、空運業など。
 
個別銘柄では、郵船や川崎船、商船三井など海運株への買いが目立った。ソフトバンクG、ファーストリテ、コニカミノルや富士電機、東電HDや大ガスも上昇。三菱UFJ、三井住友、マネックスGも買われた。
 
半面、村田製、キーエンス、東エレク、太陽誘電、JR東日本やJR西日本は売られた。テルモやアステラス、レーザーテック、SUMCOも下げた。ソニー、トヨタ、花王も下押した。
 
東証2部株価指数は前日比29.50ポイント高の7382.61ポイントと3日続伸した。
出来高1億5952万株。値上がり銘柄数は250、値下がり銘柄数は135となった。
 
個別では、日和産業、フジ日本精糖、あじかん、丸尾カルシウム、ミズホメディーなど9銘柄が昨年来高値を更新。アゼアス、リミックスポイント、トーアミ、ビート・ホールディングス・リミテッド、ジオスターが買われた。
 
一方、ギグワークス、クロスプラス、倉庫精練、Jトラスト、セブン工業が売られた。

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