6日ぶり反落、高値警戒で売り

26日午前の日経平均株価は反落した。前引けは前日比181円16銭(0.63%)安の2万8641円13銭だった。前日に約30年半ぶりの高値を付けており、高値警戒感から持ち高調整目的の売りが出た。
 
前日の米国株市場でワクチン普及への先行き不透明感が嫌気されNYダウが一時波乱含みの下げとなったことなどを受け、買い手控えムードが強まった。半導体関連や医薬品株の一角が買われた一方、鉄鋼や非鉄など景気敏感セクターに売りがかさんだ。日経平均は前日に30年半ぶりの高値をつけたこともあって、目先利益確定の動きを誘発しやすく、一時下げ幅は200円を超えた。
 
25日の米国市場では新型コロナウイルスのワクチン普及を巡る不透明感から、景気敏感株の売りが目立った。その流れを引き継ぎ海運や非鉄金属、鉄鋼など素材や資源関連といった景気敏感業種が下落した。
 
一方、日電産が25日に小型モーターの好調さなどを背景に2021年3月期の業績予想を上方修正した。電子部品や半導体関連銘柄の業績回復期待は根強く、電気機器など製造業の一角には業績成長を背景に買いが入った。
 
好決算や業績予想の上方修正など、個別に買い材料が出た銘柄は素直に買われていた。過熱感がくすぶる中でも、投資家の心理がことさら弱気に傾いている様子は見られなかった。
 
東証株価指数(TOPIX)は反落し、前引けは前日比0.49%安だった。JPX日経インデックス400は下落した。
 
前引け時点の東証1部の売買代金は概算で1兆948億円、売買高は5億1895万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は1389、値上がりは703、変わらずは98だった。
 

 


業種別株価指数(全33業種)では海運業、ゴム製品、非鉄金属の下落が目立った。上昇は電気・ガス業、医薬品、水産・農林業など。
 
個別銘柄では、ファストリやエムスリー、レノバ、ダイキンが下落した。中外薬やテルモ、バンナムHDが安い。川崎汽、川崎船やJFE、IHIの下げが目立った。NTTがさえず、三菱UFJ、三井住友が売られた。
 
一方で、武田が買いを集め、日水はしっかり。東エレクやKDDI、ソフトバンクグループが上げた。日本電産、キヤノン、太陽誘電、村田製、レーザーテックが上昇した。
 
東証2部株価指数は前日比35.21ポイント安の7111.42ポイントと反落。
出来高1億2132万株。値上がり銘柄数は164、値下がり銘柄数は206となった。
 
 個別ではアサヒ衛陶、省電舎ホールディングス、Abalance、ギグワークス、ストリームが売られた。
 
 一方、カワセコンピュータサプライが一時ストップ高と値を飛ばした。ICDAホールディングス、ソフト99コーポレーション、東亜石油、日本精鉱、JFEコンテイナーなど6銘柄は昨年来高値を更新。野崎印刷紙業、グローバルダイニング、スガイ化学工業、ツインバード工業、黒田精工が買われた。

株ちゃんofficial xはこちら!
目次