【寄り付き概況】
27日の日経平均株価は反発して始まった。始値は前日比119円16銭高の2万8665円34銭。決算期待の高い銘柄を中心に買われ、指数を押し上げている。国際通貨基金(IMF)が26日、世界経済見通しを改定し、日本の2021年の成長率見通しを上方修正したことも投資家心理を上向かせた。
前日の米国株市場は売り買いが交錯し、NYダウは小幅ながら4日続落。ナスダック総合指数も小幅ながら6日ぶりにマイナスとなり、最高値更新基調が途切れた。
ただ、下値では押し目買いが入り底堅い動きをみせている。米国では新型コロナウイルスの感染拡大に対する懸念は強いものの、ワクチン普及に伴う経済活動の正常化期待や、足もと新規感染者数が減速傾向にあることはマーケットのセンチメント改善につながっている。東京株式市場でもこれはポジティブに働くことが予想される。
一方、きょうはFOMCの結果発表とパウエルFRB議長の会見を控えており、この結果を確認したいとの思惑から積極的に上値を買う動きも見込みにくいだろう。
個別では、トヨタ、ファナック、ソフトバンクGが高く、ファナック、TDK、ダイキンが買われている。半面、ソニー、東エレク、アドバンテスが軟調となっている。
