日経平均は大幅続落。28日のNYダウは反発し、300ドル高となった。一部銘柄での投機過熱を受け、ネット証券が取引制限を実施したことなどから、金融市場混乱への警戒感が後退した。本日の日経平均もこうした流れを引き継いで123円高からスタートしたが、前述の取引制限が緩和されたことで米国株の乱高下に対する懸念がなおくすぶり、寄り付きを高値に伸び悩んだ。
後場に入るとNYダウ先物の下落とともに大きく値を崩し、大引け直前には2万7629円80せん(前日比567円62銭安)まで下落する場面があった。
今週は、軟調な展開となった。日経平均は週半ばまでは強弱感が交錯し、上昇と下落を繰り返した。しかし、サプライズに乏しいFOMCを通過して米国株が大きく崩れたことから、リスクオフムードが強まった。
米国で投機的な売買が全体市場を混乱させるほどになったことも、警戒売りを誘う材料となった。手仕舞いムードが強まる中、29日には心理的節目の2万8000円を大きく割り込み、売りに勢いがついた。日経平均は週間では約968円の下落となり、週足では5週ぶりに陰線を形成した。
来週は上値の重い展開か。
2月相場に突入するが、基本的には決算発表ラッシュで個別重視の展開となるだろう。任天堂、レーザーテック(1日)、ソニー(3日)が中でも注目される。
7日には緊急事態宣言の期限が来る。7日は日曜なので、事前に観測報道でどうなるかを織り込む流れになるだろうが、全面解除とならない限りは、7日に向けては警戒感が強まりやすいだろう。
また、現状の感染状況からは、全面解除の期待値は低い。米国株は今週急落しており、目先は不安定な展開が想定される。
日本株は今週の下げが大きかった分、リバウンド狙いの買いは期待できるが、高くなる場面があれば、戻り売りに押されることになるだろう。
■上値・下値テクニカル・ポイント(29日現在)
29274.53 ボリンジャー:+2σ(13週)
29102.48 ボリンジャー:+2σ(26週)
28822.29 新値三本足陽転値
28638.78 ボリンジャー:+1σ(25日)
28415.99 6日移動平均線
28237.98 均衡表転換線(日足)
28064.35 ボリンジャー:+1σ(13週)
27892.33 25日移動平均線
27670.60 均衡表基準線(日足)
27663.39 ★日経平均株価29日終値
27653.31 均衡表転換線(週足)
27145.88 ボリンジャー:-1σ(25日)
27056.19 ボリンジャー:+1σ(26週)
26854.17 13週移動平均線
26399.65 均衡表雲上限(日足)
26399.43 ボリンジャー:-2σ(25日)
26122.55 75日移動平均線
25652.98 ボリンジャー:-3σ(25日)
25643.98 ボリンジャー:-1σ(13週)
25449.68 均衡表基準線(週足)
25009.89 26週移動平均線
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