130円安と下落、利益確保の売り優勢

 
4日午前の日経平均株価は反落し、前日比130円50銭安の2万8516円00銭で終えた。最近の急ピッチの相場上昇を受けて高値警戒感が強まったため、利益確定売りが優勢だった。下げ幅は一時200円に迫った。
 
日経平均は前日までの3日続伸で合計983円高と大幅に上昇した後とあって、短期投資家の利益確定とみられる売り注文が優勢だった。
市場では「1月25日に付けた昨年来高値(2万8822円)を視野に入れてきたこともあり、前週の後半に相場が急落した場面で信用買いを入れていた個人投資家の戻り売りが出やすかった」との指摘があった。
 
米ナスダック総合株価指数が前日に軟調だったことなどを受け、半導体関連や電子部品関連株など主力ハイテク株を中心に利益確定の売りが続き、日経平均は反落となった。
 
ただ、電機セクターでもソニー日立製作所など好決算発表銘柄は素直に買いを集める展開となり全体相場を支えている。米国の追加経済対策やワクチン普及への期待を背景に景気敏感セクターには買われる銘柄も多い。
 
中長期的な上昇基調は不変との見方から、下値では押し目買いもみられた。決算発表が本格化する中で製造業を中心に業績予想を上方修正する企業が相次ぎ、相場を支えた。
 
JPX日経インデックス400が反落する半面、東証株価指数(TOPIX)は続伸した。
 
前引け時点の東証1部の売買代金は概算で1兆4196億円、売買高は7億139万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は893と、全体の約4割を占めた。値上がりは1192銘柄、変わらずは105銘柄だった。
 


業種別株価指数(全33業種)は化学、医薬品、卸売業などが下落し、電気機器、銀行業、情報・通信業は上昇した。
 
個別では、花王が売り物に押され、ファーストリテは弱含み。トヨタが売られ、日本電産、村田製、アドテストや東エレク、太陽誘電などが売られたほかNECや富士通、ファナックや安川電も安い。エムスリー、ZHDが大幅に下落した。
 
半面、ソニーが急伸して取引時間中としての上場来高値を付け、日立も上伸した。三菱UFJ、みずほFGが買われ、三井住友は小幅高。JR東日本、JR東海の買いが厚く、ANA 、Jフロントや三越伊勢丹は買われた。ソフトバンクGは堅調。ニコンやキヤノン、コニカミノルも高い。
 
 
東証2部株価指数は前日比22.08ポイント高の7192.22ポイントと4日続伸した。
出来高1億0542万株。値上がり銘柄数は231、値下がり銘柄数は129となった。
 
個別ではアップルインターナショナル、オーナンバ、JFEコンテイナーが昨年来高値を更新。天昇電気工業、神島化学工業、アオイ電子、アクロディア、ダイトーケミックスが買われた。
 
一方、伊勢化学工業、加地テック、ジーエルサイエンス、富士ソフトサービスビューロ、那須電機鉄工が売られた。
 

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