[概況]
今週の外国為替市場において、各国の金融政策や経済指標などが注目か。15-16日に米連邦公開市場委員会(FOMC)、17日に日銀金融政策決定会合、英中銀金融政策など各国の金融政策が発表される。そのほか、英国と欧州連合(EU)の通商交渉に関して、13日が期限としていたが、合意には至らなかった。
ただ、欧州委員会のフォンデアライエン委員長とジョンソン英首相は、交渉継続で合意しており、交渉が継続される間、英ポンドは神経質な値動きが予想される。また、新型コロナウイルスに関して、英国が先行しコロナワクチンの接種が始まっており、続いて米国では食品医薬品局(FDA)が緊急使用許可(EUA)を出した米製薬大手ファイザー製のワクチンが14日に米国の一部地域に到着し、16日までには全米50州に初回分の搬入が完了する見通しとなっている。
一方、ニューヨーク市内では店内飲食が14日から禁じられ、日本国内ではGoToトラベルの一時停止などの見直しが検討されるなど、感染拡大に伴う、経済活動の影響などが懸念される。
テクニカル的には米ドル円は一目均衡表の転換線(103.940円)付近で推移していることから、同線付近を維持できるか注目したい。仮に転換線を上抜けた場合、上方に位置する雲下限(104.253円)付近がレジスタンスとなりそうか。
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