【寄り付き概況】
14日の日経平均株価は小幅に反発して始まった。始値は前週末比7円01銭高の2万6659円53銭。
強弱感対立のなか売り買い交錯で始まった。前週末11日の米国株市場では米製薬大手ファイザーの新型コロナウイルスのワクチンが近く承認されるとの観測などが、市場のセンチメントにプラスに働いたものの主要株指数は高安まちまちの展開。
NYダウは3日ぶり反発したが、ナスダック総合指数は軟調だった。ワクチン普及への期待がある一方、足もとでは新型コロナ感染拡大に対する懸念が拭えず、東京株式市場も上値の追いにくい展開。
15~16日の日程で行われるFOMCの結果を見極めたいとの思惑も買いを手控えさせる。
ただ、個人投資家資金を中心とした中小型材料株物色の流れは継続し、全体相場を支えそうだ。
日銀が14日朝に発表した12月の企業短期経済観測調査(短観)で、大企業・製造業の業況判断指数(DI)がマイナス10と市場予想(マイナス14)を上回ったことも相場の支えとなっているようだ。
個別では、トヨタ、ファナック、東エレク、クボタ、東京海上、三菱重が高い。半面、ソニー、TDK、ファーストリテがさえない。
