強弱感対立か。

16日の日経平均は反発。直近高値は超えられなかったが、失速しても大きくは崩れておらず、FOMC(米連邦公開市場委員会)を前に消化試合のような1日であった。1ドル=103円台前半まで進んだ円高が響いた面もある様子。日経平均は日々の出来高が減少傾向にあり、2万7000円の大台を捉えようとする勢いは以前より落ちている。
 
 
明日17日の日経平均株価は強弱感対立か。
現地16日にFOMCの結果が発表され、それを受け明日の米国株式動向が注目される。
明日は、パウエル議長発言を受けた米国株の動向に大きく影響されるだろう。このタイミングでFRBがマーケットにネガティブなアナウンスを出すことは考えづらい。米国株も高値圏にあり、追加緩和への期待などを前のめりで織り込んでいる可能性があるだろう。
市場では、「結果次第で一時的に揺れることもあろうが、基本的には無難に通過し、方向性を決めるまでには至らないとみている」との声が聞かれた。
 
一方、先高期待と高値警戒感が混在する構図は続いている。日経平均株価は年初来高値圏の2万6800円乗せ後に跳ね返されるパターンを繰り返しているが、これをブレークすれば相場付き好転につながるとの見方は根強い。新型コロナウイルスの感染拡大が続くなか、ワクチン接種や経済政策による景気正常化・回復をにらむ市場関係者は多い。
半面、2万6800円台抜けに手間取るようだと、上値の重さが改めて意識され、戻り売りが警戒される。市場では、「経済対策やワクチンへの期待はあるが、それも相当織り込んだ」との見方も少なくない。
 
 
■上値・下値テクニカル・ポイント(16日現在)
 
29274.47  ボリンジャー:+3σ(13週)
28262.91  ボリンジャー:+3σ(26週)
27820.08  ボリンジャー:+3σ(25日)
27767.67  ボリンジャー:+2σ(13週)
27316.24  ボリンジャー:+2σ(25日)
26812.40  ボリンジャー:+1σ(25日)
26758.16  ボリンジャー:+2σ(26週)
 
26757.40  ★日経平均株価16日終値
 
26734.06  6日移動平均線
26610.67  均衡表転換線(日足)
26467.08  新値三本足陰転値
26308.55  25日移動平均線
26260.87  ボリンジャー:+1σ(13週)
25863.72  均衡表基準線(日足)
25804.71  ボリンジャー:-1σ(25日)
25300.87  ボリンジャー:-2σ(25日)
25253.40  ボリンジャー:+1σ(26週)
24921.36  均衡表転換線(週足)
24797.03  ボリンジャー:-3σ(25日)
24754.07  13週移動平均線
24412.98  75日移動平均線
 
昨日の十字線に続いて本日は上下のヒゲと胴体部分が短い小陰線で終了し、依然として気迷いムードが強いことを窺わせた。終値は5日線上に復帰したが、5日線は下向きに転じて短期的な強弱が相殺された格好。
 
ボリンジャーバンド(25日ベース)では+1σ相当の値幅が503.84円(昨日564.84円)に縮小しており、日々の変動幅の縮小傾向が鮮明になっている。日足の一目均衡表の転換線が9日を起点に横ばいで推移していることもあり、膠着相場の延長が予想される。
 
 

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