今週は堅調な展開となった。
全般的に上値は重かったが、週初の日銀短観の改善が好感されたほか、高値更新基調が続く米国株に後押しされる格好で、日経平均は先週後半に下げた分を取り戻した。FOMCでFRBの金融緩和継続スタンスを確認できたことも安心材料となった。
17日は5社上場して3社が初値付かずとなるなど、IPO市場にはホットな資金が向かった。TOPIXの年初来高値更新やソニーの1万円台乗せなど明るいニュースも多く、しっかりとした基調が続いた。
日経平均は週間では約110円の上昇となり、週足では3週ぶりに陽線を形成した。
来週は方向感に欠ける展開か。
FOMCや日銀会合を消化して、いよいよ年末モードに入る。25日金曜は米国など多くがクリスマス休場となるため、後半にかけては商いの減少も想定される。株価は高値圏にあるため、ここから先は利益確定売りが上値を抑えやすい状況にあるとみておくべきだろう。
ただ、国内はIPOラッシュが続き、短期トレードの材料は豊富にある。高くなるところがあれば売りが出やすくなる一方、大きく下げれば押し目買いも入るといった一進一退が続くと予想する。
■上値・下値テクニカル・ポイント(18日現在)
29276.77 ボリンジャー:+3σ(13週)
28264.52 ボリンジャー:+3σ(26週)
27769.36 ボリンジャー:+2σ(13週)
27754.13 ボリンジャー:+3σ(25日)
27308.27 ボリンジャー:+2σ(25日)
26862.40 ボリンジャー:+1σ(25日)
26763.39 ★日経平均株価18日終値
26759.31 ボリンジャー:+2σ(26週)
26733.38 6日移動平均線
26601.03 均衡表転換線(日足)
26467.08 新値三本足陰転値
26416.54 25日移動平均線
26261.94 ボリンジャー:+1σ(13週)
26054.78 均衡表基準線(日足)
25970.67 ボリンジャー:-1σ(25日)
25524.81 ボリンジャー:-2σ(25日)
終値は上向きの5日線を上回って短期的な買い手優位を示唆。一方、ローソク足は陰線を引いたが、10円に満たない胴体部分に短いヒゲを伴う「星」に似た形状で終了。ザラ場高値と安値は前日のレンジ内に収まったこともあり、膠着感が一段と強まった格好。
東証1部の騰落レシオ(25日ベース)は100.67%とほぼ中立圏中央にあって強弱感の対立を示唆している。
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