もみ合い展開か。

 
日経平均は高く始まった後は伸び悩んだものの、プラスを確保して終値(2万6524円)では節目の26500円を上回った。
薄商いの中でセンチメントが急速に悪化する懸念があった。年末で新たな材料は少なく、コロナへの警戒もくすぶるため、引き続き下振れには警戒が必要。
ただ、きょうのように節目を意識した動きが見られると、売りづらさも意識される。
足元で上値が重いのは、特に高値警戒感が強まっているわけではなく、年末年始の市場の空白が敬遠されているという要素が大きいだろう。
 
 
明日24日の日経平均株価はもみ合い展開か。
手掛かり材料に乏しいなか、海外投資家の多くはクリスマス休暇入りし、市場参加者の減少とともに積極的な売買は期待しにくいだろう。
外部要因に変調があれば、薄商い下で値幅が出る可能性もあるが、基本的には閑散でボックス的な動きでとみられる。
新型コロナウイルス変異種の感染拡大状況に注視する必要はあるが、既存ワクチンの有効性が指摘されており、足元では過度な不安心理には傾いていない。一方、トランプ米大統領がツイッターに投稿した動画で、議会通過の経済対策法案に修正を求めると発言し、対策の実施が遅れるのではとの波紋を呼んでいるが、「最後の悪あがきであり、いずれ(現行法案に)署名するだろう」と冷静に受け止める声が聞かれた。
今週大崩れを回避できれば、来週の売り圧力はかなり和らぐだろう。週後半にかけて2万6500円より上での値固めが進むかに注目したい。
 
 
■上値・下値テクニカル・ポイント(23日現在)
 
27611.55  ボリンジャー:+3σ(25日)
27244.79  ボリンジャー:+2σ(25日)
27052.43  ボリンジャー:+2σ(26週)
26878.03  ボリンジャー:+1σ(25日)
26817.94  新値三本足陽転値
26667.18  6日移動平均線
26633.67  均衡表転換線(日足)
 
26524.79  ★日経平均株価23日終値
 
26514.37  ボリンジャー:+1σ(13週)
26511.27  25日移動平均線
26165.63  均衡表基準線(日足)
26144.50  ボリンジャー:-1σ(25日)
25777.74  ボリンジャー:-2σ(25日)
25477.82  ボリンジャー:+1σ(26週)
25410.98  ボリンジャー:-3σ(25日)
25009.93  13週移動平均線
24927.07  均衡表転換線(週足)
24704.96  均衡表雲上限(日足)
24644.61  75日移動平均線
 
 
ローソク足は下ヒゲを伴う陰線で終了し、ザラ場安値は昨日水準を上回った。終値が25日線をわずかに上回ったこともあり、下値での買い需要を確認した格好。ただ、ザラ場高値は下向きの5日線や昨日高値に届かず、上値も重かった。25日線や13週線が上向きをキープする中でパラボリックが売りサイン点灯を継続しており、大勢強気の中での短期的なスピード調整局面を脱していないようだ。日足の一目均衡表では転換線と基準線がともに横ばいで、ボリンジャーバンドの各バンドの間隔が縮小基調にあるため、目先は膠着相場入りする可能性が増しつつある点にも留意したい。
 

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