今週は軟調展開となった。
日経平均は週明け21日に2万6900円台に乗せて取引時間中の年初来高値を更新。しかし、買いが続かず失速した。22日には心理的節目の2万6500円を割り込み、2万6300円台まで下落した。押し目では買いが入って切り返したが、週後半に海外のクリスマス休場を控えて商いは低水準となり、2万6700円どころでは上値が重くなった。
直近IPO銘柄には値幅を求めた資金が殺到した。
日経平均は週間では106円の下落となり、週足では陰線を形成した。
来週はもみ合い展開か。「掉尾の一振」はあるのだろうか
2020年最終週で、立ち合いは3日間。
新型コロナウイルスの感染拡大という、予期もしなかった「パンデミック(世界的大流行)」に襲われた1年だったが、2万6600円前後の足もとの水準が維持されれば日経平均株価は昨年末の終値(2万3656円)から12%強上昇し、1991年以来、29年ぶりの高値水準で終えることになる。
3月には1万6300円台まで急落する場面もあったことを考慮すれば、コロナ禍とは裏腹に株式市場からみれば良好な1年として幕が引かれそうだ。
12月もここまで大崩れはしておらず、最後にもうひと跳ねする展開にも期待は持てるだろう。IPOは来週も2社の上場が控えているが、ここまでの銘柄の値動きがかなり荒いだけに、年をまたぐ前に手仕舞いたい投資家も多いと思われる。
今年の利益を確定したい投資家の売りは、今週まででほぼ出尽くしているだろう。年後半の株価上昇で先高期待は高まっており、下値も限られそうだ。年末で商いも盛り上がりづらく、現状水準からあまり動きが出ない中で、静かに2020年を締めくくると予想する。
■上値・下値テクニカル・ポイント(25日現在)
29565.14 ボリンジャー:+3σ(13週)
28657.97 ボリンジャー:+3σ(26週)
28050.12 ボリンジャー:+2σ(13週)
27410.76 ボリンジャー:+3σ(25日)
27137.10 ボリンジャー:+2σ(25日)
27074.74 ボリンジャー:+2σ(26週)
26863.43 ボリンジャー:+1σ(25日)
26817.94 新値三本足陽転値
26656.61 ★日経平均株価25日終値
26633.67 均衡表転換線(日足)
26627.33 6日移動平均線
26589.76 25日移動平均線
26535.09 ボリンジャー:+1σ(13週)
26316.10 ボリンジャー:-1σ(25日)
26165.63 均衡表基準線(日足)
26042.43 ボリンジャー:-2σ(25日)
25768.76 ボリンジャー:-3σ(25日)
25491.51 ボリンジャー:+1σ(26週)
25020.07 13週移動平均線
24927.07 均衡表転換線(週足)
24901.09 均衡表雲上限(日足)
24738.34 75日移動平均線
日中高値と安値の差は78.33円と小さく、ローソク足は小陰線で終了し、方向感が定まらなかった。終値は25日線上方にとどまる一方、5日線は下降を継続。RSI(14日ベース)は53.75%、東証1部の騰落レシオ(25日ベース)が105.59%といずれも中立圏中央付近で大引けを迎えて強弱感の対立を窺わせているが、25日線や13週線は上向きで終了しており、本日は大勢強気の中での足踏み場面と位置付けられよう。
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