NYダウ続伸204ドル高、主要3指数が最高値

28日のNYダウ工業株30種平均は、前営業日の24日に比べ204ドル10セント(0.7%)高の3万0403ドル97セントと過去最高値で終えた。
 
トランプ米大統領は27日、追加の新型コロナウイルス経済対策法案に署名し、総額9000億ドル(約93兆円)規模の追加対策が成立した。トランプ氏は現金給付の増額を求めて署名を拒んでいたが、批判を受けて立場を翻した。コロナ禍で打撃を受けた米経済が下支えされることへの期待から、株価は終日プラス圏で推移。
ナスダック総合株価指数は、94.689ポイント高の1万2899.423、S&P500種株価指数は32.30ポイント高の3735.36で終えた。ダウ平均と並び、主要3指数はそろって過去最高値を更新した。
 
相場上昇を主導したのは主力ハイテク株だ。アップル、交流サイトのフェイスブック、ネット通販のアマゾン・ドット・コムは4%近く上昇。検索サイトのアルファベットとソフトウエアのマイクロソフトも買われた。
 
11月以降、株式市場の物色の対象がバリュー(割安)株に向かう中、グロース(成長)株とされる主力ハイテク株は相対的に出遅れていた。追加経済対策の成立に加え、28日はバイデン新政権が新型コロナウイルス用ワクチンの生産加速を計画していると伝わるなど、ワクチン普及への期待も強い。株式市場を取り巻く好材料が相次ぐ中、安定的な成長が見込める主力ハイテクが買い直された。
 
業績や株価が新型コロナの直撃を受けてきた銘柄にも見直し買いが入った。映画・娯楽大手のウォルト・ディズニーが大幅高となり、アメリカン航空グループなどの空運株、カーニバルなどグルーズ船株も買われた。
 
一方、新型コロナの感染者数は高水準が続き、行動規制の強化などが短期的に景気を冷やす懸念もくすぶっている。建機のキャタピラーや化学のダウが下げるなど、11月以降に上昇が目立っていた景気敏感株の一角には売りも出た。
 
 
 
NYダウ工業株30種(ドル)
30,403.97+204.10
S&P500種
3,735.36+32.30
ナスダック
12,899.423+94.689
NY金(ドル/トロイオンス)
1,883.20+5.10
NY原油(ドル/バレル)
47.69-0.54
円・ドル
103.70 – 103.82+0.24
 

 


【シカゴ日本株先物概況】

 
28日のシカゴ日経平均先物は反発した。3月物は24日比295円高の2万6900円で引け、28日の大取終値を120円上回った。
クリスマスの休場明けとなったこの日は、トランプ米大統領の署名により米追加経済対策が成立したことが好感され、NYダウ、ナスダック指数ともに最高値を更新した。
米追加経済対策が27日に成立しシカゴ日経平均先物は米株とともに買われた。
3月物高値は2万6930円、安値は2万6510円。
 
 
シカゴ日経225先物3月限 (円建て)  
26900 ( +120 )
シカゴ日経225先物3月限 (ドル建て) 
26925 ( +145 )
※は大阪取引所終値比

【欧州株式市場】

 
■イギリス・ロンドン株価指数
 休場
 
■フランス・パリ株価指数
 CAC40 5588.38(+66.37)
 
■ドイツ・フランクフルト株価指数
 DAX 13790.29(+203.06)

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