続伸スタート、米株高を受けリスク選好の地合い

【寄り付き概況】

29日の日経平均株価は続伸して始まった。始値は前日比82円35銭高の2万6936円38銭。
 
前日の米国株市場では、9000億ドル(約93兆円)規模の米追加経済対策が27日に成立したことを好感する買いが幅広い銘柄で入り、取引時間中としては1991年4月以来、約29年8カ月ぶりに2万7000円を上回った。NYダウ工業株30種平均など主要指数が上昇したことで、リスク許容度も高まっている
またナスダック総合指数も続伸していずれも過去最高値を更新した。S&P500指数も最高値をつけた。これを引き継ぐ形で東京市場でも主力株を中心にリスクを取る動きが優勢となっている。
 
一方、新型コロナウイルスの感染拡大に歯止めがかからず、変異種の感染も広がっていることは懸念材料で、高値圏ではいったん利益を確定する手仕舞い売りの動きも予想される。
 
東京株式市場では前日に日経平均が200円近い上昇で高値引けとなったが、値下がり銘柄数が全体の63%を占めるなど中小型株など個別には売られる銘柄も多かった。きょうは、前日に軟調だった個別株の動きも注目される。

個別では、トヨタ、ソニー、富士通が高く、ソフトバンクG、ファナック、スクリンが堅調となっている。半面、アドバンテス、キヤノン、太陽誘電は売られている。
 

株ちゃんofficial xはこちら!
目次