4日の日経平均株価は買い先行後、値動きの荒い展開となりそう。
日経平均株価の予想レンジは、2万2900円-2万3800円。
日本が文化の日の祝日で休みだった3日のNYダウ工業株30種平均は大幅続伸し、前日比554ドル高の2万7480ドルで終えた。米大統領選で、全国ベースの支持率でリードする民主党のバイデン前副大統領が勝利し上院で民主党が過半数の議席を得れば、経済対策が速やかに実行されるとの思惑で景気敏感株を中心に買われた。ダウ平均は2日に中国の製造業景況感の改善で、423ドル高で終えており、2日間で1000ドル近く上げている。
大統領選挙で民主党のバイデン候補が優勢と報じられ、大型の景気対策への期待感が浮上し続伸となっている。ただ、4年前の大統領選挙では、最終盤の大逆転でトランプ候補が勝利し大統領に就任しただけに、予断は許されず、買い一巡後は、模様眺めムードが広がりそう。場中は選挙関連のニュースや米株先物の動向に神経質な状況が続くだろう
機関投資家などは売買を見送ることも想定され、薄商いのなか開票速報などを受け、値動きが大きくなる可能性もあり、注意したい。
為替相場は、ドル・円が1ドル=104円台の半ば(2日終値は104円84-85銭)、ユーロ・円が1ユーロ=122円台の半ば(同121円92-96銭)とやや円高方向にある。
シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、2日の大阪取引所終値比550円高の2万3830円だった
【好材料銘柄】
■トラスト <3347>
上期経常を一転黒字に上方修正。
■エムケイシステム <3910>
上期経常を3.3倍上方修正。
■リボミック <4591>
東京大学医科学研究所と新型コロナウイルス感染症治療薬の共同研究契約を締結。
■Success Holders <4833>
IT人材の不足を解消する新規事業テクノロジー事業を開始。
■フジクラ <5803>
非開示だった今期最終は赤字縮小、未定だった配当は無配転落。
■GSIクレオス <8101>
上期経常は3.9倍増益・通期計画を超過。
■淺沼組 <1852>
上期経常を64%上方修正。
■アイフリークモバイル <3845>
ヒートウェーブとIT教育分野で業務提携。
■ヨシタケ <6488>
今期経常を2倍上方修正、配当も2円増額。
■ワークマン <7564>
10月既存店売上高は前年同月比34.5%増と増収基調が続いた。
■丸和運輸機関 <9090>
今期経常を8%上方修正・最高益予想を上乗せ。12月31日現在の株主を対象に1→2の株式分割を実施する。
【主な経済指標・スケジュール】
【国内】
・10月マネタリーベース
・9月16、17日開催の日銀金融政策決定会合議事要旨
・10年国債入札
・決算発表=サントリBF <2587> 、味の素 <2802> 、三菱ケミHD <4188> 、SUBARU <7270> 、伊藤忠 <8001> 、丸紅 <8002> 、ソフトバンク <9434>
【海外】
・中国10月財新サービス業PMI
・米10月ADP雇用統計
・米9月貿易収支
・米10月ISM非製造業景況指数
・FOMC(5日まで)
・米連邦地裁は動画配信アプリ「TikTok」利用全面禁止措置を審理
・17年に「パリ協定」離脱を表明した米国の離脱が可能に
・決算発表=(欧州)ヴォノビア(米国)アルベマール<ALB>、アンシス<ANSS>、クアルコム<QCOM>
※株式スケジュールは予定の為、変更される場合があります。
