【寄り付き概況】
4日の日経平均株価は大幅続伸して始まった。始値は前営業日比324円10銭高の2万3619円58銭。日本が祝日だった3日の米国株式市場では、日本時間4日午前に開票の始まった米大統領選で民主党のバイデン氏優勢との見方からNYダウ工業株30種平均が前日比554ドル高と大幅に続伸した。3日のアジアや欧州でも総じて株高だった流れが波及し、東京市場も買い先行で始まった。上げ幅は一時400円を超え、取引時間中で2月20日以来の高値となった。
注目の米大統領選はバイデン候補優勢との見方が強まっているもよう。バイデン氏勝利と合わせ上院を民主党が制するトリプルブルーへの期待も高まるなか、大型財政政策出動への思惑を背に米株市場は連日の大幅高となった。また、これに先立って欧州株市場も上値指向を強めており、このリスクオンの流れが東京株式市場にも波及している。日経平均は先物の売りポジション解消の動きなどを絡め、きょうは2万3000円台後半に大幅に水準を切り上げる展開が予想される。
個別では、トヨタ、ファナック、アドバンテスが高く、ファーストリテ、富士通、東エレクも買われている。半面、帝人、ネクソンが安い。
