底堅い展開か

 
4日の日経平均は大幅続伸。終値は前営業日比399円高の2万3695円だった。
直近2日間の米国株が大幅高となった流れを受けて朝から500円高と急伸。
10月の戻り高値(2万3725円)を超える上振れの展開となった。
その後は急伸の理由だった民主党バイデン氏優位との見方が後退すると上げ幅を縮小させたが、トランプ氏続投でも経済対策が早期に打たれるとの期待から終盤に持ち直して引けている。市場はトランプ氏勝利の方向で動き出したようである。
 
足元で抵抗となっていた5日線に加えて、25日線も大きく上回っており、この勢いを持続できるかが目先の焦点となる。2万4000円を試す動きが出てくるようなら、年内に1月高値の2万4115円を上回る展開にも期待が持てる。
きょうは強い動きが見られる中で、東証1部の売買代金が2兆5000億円を上回った。2万4000円を超えるにはそれなりのエネルギーが必要と思われるだけに、イベント通過で商いに厚みが出てくるか、また、その中で上昇基調を強めることができるかに注目したい。
 
あす5日の日経平均株価は底堅い展開か。
米大統領選挙の最終結果を待つ必要があるが、勝敗判明が長引き法廷闘争にもつれ込む不安は後退し、短期決着の可能性が強まっている。
トランプ氏あるいはバイデン氏の勝利がそれぞれ相場に影響を及ぼすとの見方は少なくないが、市場では「どちらが勝ってもOKで、経済対策への期待がある」との指摘が出ている。これまで与野党協議が難航した追加経済対策が前進するとみられ、フォロー要因として改めて意識されやすいだろう。
 
 
■上値・下値テクニカル・ポイント(4日現在)
 
24403.39  ボリンジャー:+2σ(26週)
24030.97  ボリンジャー:+3σ(13週)
24014.73  ボリンジャー:+3σ(25日)
23824.59  ボリンジャー:+2σ(25日)
23777.53  ボリンジャー:+2σ(13週)
 
23695.23  ★日経平均株価4日終値
 
23634.45  ボリンジャー:+1σ(25日)
23529.91  ボリンジャー:+1σ(26週)
23524.08  ボリンジャー:+1σ(13週)
23444.30  25日移動平均線
23375.18  均衡表転換線(日足)
23375.18  均衡表基準線(日足)
23367.35  6日移動平均線
23340.30  均衡表転換線(週足)
23270.64  13週移動平均線
23254.16  ボリンジャー:-1σ(25日)
23219.94  均衡表雲上限(日足)
23142.34  75日移動平均線
23064.02  ボリンジャー:-2σ(25日)
23017.20  ボリンジャー:-1σ(13週)
22977.13   新値三本足陰転値
 
 
ローソク足はコロナ暴落後の最高値となる23801.88円まで上ヒゲを伸ばして陽線で終了。終値は25日線上方に復帰し、5日線が下向きから上向きに転じて地合いの急速な改善を窺わせた。日足の一目均衡表では、株価は雲上限を上放れ、基準線と転換線が上向いたほか、遅行線は強気シグナル発生を再開し、買い手優勢の形状となった。
 
東証1部の騰落レシオ(25日ベース)は82.23%と中立圏下限付近にとどまっており、上値余地の大きさを示唆している。
 
 
 

株ちゃんofficial xはこちら!
目次