日経平均は5営業日連続の3桁上昇。
終値は前週末比514円高の2万4839円で、1991年11月以来、約29年ぶりの高値を付けて引けた。
上げ幅は一時600円を超え、25000円に乗せるかという場面もあった。5営業日で1800円超上昇しており、短期的には過熱感が強いが、ここまでの強い動きを見せられると、売りから入っていた投資家は投げざるを得なくなる。
きょうは米株先物の大幅高を横目で見ながら上げているため、今晩の米国株が上昇したとしても、好影響は先取りしているとみるべきだろう。
明日10日日経平均株価、強弱感対立か。
9日の日経平均株価は大幅に5営業日続伸し、2万4839円(前週末比514円高)引けと連日でバブル崩壊後の高値を更新した。視野に入れた2万5000円が意識され、「勢いに乗るしかない」との声が聞かれる。需給面では、売り方の買い戻しに、オプション・コール(買う権利)の売り手による先物ヘッジ買いなどが指数押し上げにつながったもようで、好需給が相場を後押しするとの読みが出ている。
あすは10時半に中国の10月消費者物価指数および生産者物価指数、14時には国内の10月景気ウォッチャー調査の発表が予定されている。地合いが良くなってくると、普段よりも指標に対する反応が強めに出てくる可能性がある。これらが日本株のさらなる押し上げ材料となるかが注目される。
■上値・下値テクニカル・ポイント(9日現在)
25383.35 ボリンジャー:+3σ(26週)
25073.77 ボリンジャー:+3σ(13週)
24839.84 ★日経平均株価9日終値
24665.54 ボリンジャー:+3σ(25日)
24544.02 ボリンジャー:+2σ(26週)
24528.64 ボリンジャー:+2σ(13週)
24310.06 ボリンジャー:+2σ(25日)
23983.50 ボリンジャー:+1σ(13週)
23955.64 均衡表転換線(週足)
23955.64 均衡表転換線(日足)
23955.64 均衡表基準線(日足)
23954.59 ボリンジャー:+1σ(25日)
23873.03 6日移動平均線
23704.69 ボリンジャー:+1σ(26週)
23695.23 新値三本足陰転値
23599.11 25日移動平均線
23438.37 13週移動平均線
23243.63 ボリンジャー:-1σ(25日)
23207.11 75日移動平均線
ローソク足は5本連続で高値と終値が前日水準を上回って「赤三兵」ならぬ「赤五兵」を示現し、上値追いの勢いの強さと急反落リスクの増大を窺わせた。
25日線との上方乖離率は5.26%と短期的なオーバーシュートを示す5%ラインを突破。
ボリンジャーバンド(25日ベース)でも終値が+3σを上回って過熱感を示している。
ただ、日経平均の騰落レシオ(25日ベース)は92.98%と依然として中立圏中央の100%下にとどまり、上値余地を示唆する格好となっている。5日から52週までの各移動平均線がそろって上向きのため、今後急落場面があれば上昇トレンド中のスピード調整と位置付けられよう。
目次
