12日の日経平均株価は8日続伸。終値は前日比171円高の2万5520円で、1991年6月以来の高値水準をマークした。
新型コロナのワクチン開発進展期待から本日も買いが継続。明日のオプションSQを前に売り方を踏ませる動きも入り、日経平均は2万5500円台に乗せてきた。昨日の米国ではハイテク株が買われており、日本でも内需型のトピックスよりハイテク型の日経平均が上げる展開となっている。
■本日のポイント
1.日経平均は8日続伸、2万5500円を上回って引ける
2.前日のナスダック株高を受け、ハイテクセクターに買い流入
3.後場に入り一時マイナス圏に沈むも、終盤買い直される展開
4.新型コロナの感染拡大に対する懸念が高まり、警戒ムードも
5.値下がり銘柄数は値上がりを大幅に上回りTOPIXは安い
13日の日経平均株価は、週末で、高値圏にあるものには利益確定の売りが出やすくなるとみるが、全体としては、売り叩くような動きは出づらいと考える。
また、これだけ強い上昇が続く中で週末売りが限定的となった場合には、来週にかけても売りは手控えられ、高い位置をキープできると予想する。
一方、日経平均株価は2日から12日までで8連騰となり、10月30日の終値(2万2977円)から2500円強(約11.1%)の上昇を演じている。短期的な上昇を警戒する見方も浮上するなか、週末要因もあり、利益確定売りが強まることも想定される。市場では「11月限のSQ(特別清算指数)値の算出は波乱なく通過」との声が聞かれたが、SQ値の市場速報値を意識する場面もありそう。
■上値・下値テクニカル・ポイント(12日現在)
25741.99 ボリンジャー:+3σ(25日)
25616.55 ボリンジャー:+3σ(26週)
25562.59 ボリンジャー:+3σ(13週)
25520.88 ★日経平均株価12日終値
25102.46 ボリンジャー:+2σ(25日)
24871.98 ボリンジャー:+2σ(13週)
24841.07 6日移動平均線
24839.84 新値三本足陰転値
24708.22 ボリンジャー:+2σ(26週)
24462.93 ボリンジャー:+1σ(25日)
24268.22 均衡表転換線(週足)
24268.22 均衡表転換線(日足)
24268.22 均衡表基準線(日足)
24181.37 ボリンジャー:+1σ(13週)
23823.41 25日移動平均線
ローソク足は陽線を引き、下ヒゲがやや長く、一定の買い圧力の存在も窺わせた。
25日線との上方乖離率が7.13%(昨日6.78%)に拡大し、RSI(14日ベース)も82.74%(昨日77.41%)に上昇。8連騰での上げ幅は合計2543.75円に達しており、過熱感が一段と強まった格好。
ボリンジャーバンド(25日ベース)で+1σ分の値幅が639.53円(昨日541.40円)と連日で拡大しており、明日も日中の短時間での株価急変動リスクに留意が必要となろう
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