神経質な展開か

 
日経平均は前場では下げ渋ったものの、後場は下に傾き大幅安。
9月30日の日経平均株価は4営業日ぶりに大幅反落し、2万3185円(前日比353円安)となった。前日の米国株安を受けて安く始まった後、米大統領候補による第1回テレビ討論会(日本時間30日午前10時-11時30分)をにらみ下げ渋る場面もあったが、後場は一転して下げ幅を拡大した。討論会を終え、法人税増税方針のバイデン前副大統領が優勢との見方が広がり、時間外取引で米株価指数先物が下げ基調を強めたことで、一段安の流れとなった。
 
あす10月1日の日経平均株価は、神経質な展開か。
現地30日の米株安を想定し織り込みにいった格好だが、実際どの程度の下げにつながるか、その動向が注視される。今晩の米国株の反応および、これを受けたあすの日本株の動向は大きく注目される。米国株は9月に入って調整色を強めていたが、政治イベントが改めての売り材料となるようだと、11月3日の大統領選までは買いを入れづらいとの見方が強まりやすい。
 
日経平均がここから一段安となって2万3000円をあっさり割り込むようだと、一気に警戒ムードが高まる可能性もある。きょうの下げでは25日線(2万3278円、30日時点)を割り込んでいるが、8月後半以降では同水準を割り込んだところではすぐに買いが入って切り返している。早々に25日線より上を回復できるかが目先の焦点となるだろう。
 
 
■上値・下値テクニカル・ポイント(30日現在)
 
23832.34  ボリンジャー:+2σ(13週)
23777.13  ボリンジャー:+3σ(25日)
23610.86  ボリンジャー:+2σ(25日)
23444.59  ボリンジャー:+1σ(25日)
23348.21  ボリンジャー:+1σ(13週)
23331.11  均衡表転換線(日足)
23312.46  6日移動平均線
23295.37  ボリンジャー:+1σ(26週)
23278.31  25日移動平均線
 
23185.12  ★日経平均株価30日終値
 
23112.04  ボリンジャー:-1σ(25日)
23108.77  均衡表基準線(日足)
22945.77  ボリンジャー:-2σ(25日)
22882.65   新値三本足陰転値
22864.08  13週移動平均線
22800.59  75日移動平均線
22779.49  ボリンジャー:-3σ(25日)
22771.29  均衡表転換線(週足)
22764.58  均衡表雲上限(日足)
22434.31  均衡表雲下限(日足)
22379.95  ボリンジャー:-1σ(13週)
22017.04  200日移動平均線
 
 
ローソク足は胴体部分の長い大陰線を描いてほぼ安値引け。終値は下向きに転じた5日線やその下を走る25日線を下回った。25日線は上向きをキープし、一目均衡表の転換線と基準線が横ばいのため、下方向のトレンドは出にくそうだ。
明日10月1日終値が2万3296円77銭(本日比で111円65銭高)を上回れないと遅行線が弱気シグナル発生を開始して3役好転が崩れることになる。パラボリックの陰転値(本日終値ベースで2万3026円47銭)がじりじりと上昇していることもあり、短期的な弱気トレンド入りするリスクが増大しつつある点に留意したい。
 

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