2日午前の日経平均株価は上昇した。午前終値は前日9月30日終値を10月1日終値と認定)比34円50銭高の2万3219円62銭だった。
朝方は前日の米国株高を受けて買いが優勢で、一時180円超高となった。その後は上げ幅を縮小した。前日に東証がシステム障害に伴い終日売買を停止したことで、上値追いの動きが鈍い側面もある。
「米追加経済対策の成立が危ぶまれている。米雇用統計の発表を控え、様子見気分も強い」との見方が強かった。米株先物が軟調となり、手控えムードが広がった。
9月30日以降に米長期金利が上昇し、運用環境が改善するとの期待から銀行株が堅調だった。また、新型コロナウイルス禍における生活様式の変化が追い風となるインターネット関連株にも上昇する銘柄が目立った。
業種別株価指数(全33業種)では、海運業、銀行業、不動産業の上昇が目立った。下落は医薬品、電気・ガス業、陸運業など。
前引け時点の東証1部の売買代金は概算で1兆2139億円、売買高は6億2994万株だった。JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)は下落した。
個別銘柄では、ファストリ、ソフトバンクグループ(SBG)、NTT、楽天、ZHDが堅調。三菱UFJ、三井住友がしっかり。レオパレス21、川崎船、キユーピーも高い。東エレク、ルネサスが値を上げ、資生堂、オリンパスも買われた。
半面、東エレク、スクリン、富士通、任天堂、ソニー、キーエンス、武田もさえない。関西電、JR東日本が値を下げた。JPX、NTTドコモが売られた。
東証2部株価指数は前日比6.38ポイント安の6210.48ポイント。
出来高1億0160万株。1日基準値比で値上がり銘柄数は213、値下がり銘柄数は186となった。
個別では、鈴与シンワートがストップ高。赤阪鐵工所は一時ストップ高と値を飛ばした。アヲハタ、バイク王&カンパニー、東邦金属、西部電機、サンセイなど7銘柄は年初来高値を更新。
