113円高と続伸、米株高でリスク回避姿勢

6日午前の日経平均株価は続伸し、前日比113円77銭高の2万3425円91銭で前場を終えた。
前日に続き日経平均は上値を指向した。前日の米国株市場では新型コロナウイルスに感染したトランプ米大統領が現地時間5日夕に退院することが伝わり主要株指数が急反発、東京株式市場でもこの流れを引き継ぐ形となった。ただ、米株高に先立って日経平均は上昇していたこともあり、そのぶん上げ幅は限定的となった。
 
トランプ大統領の早期退院を見込んで前日の米株式相場が大幅上昇したのも安心感につながり、目先の上昇を見込んだ買いが先行した。米市場ではハイテク株に買いが集まり、東京市場でのソフトバンクグループ(SBG)の買いにつながった。半導体関連や自動車株の一角にも買いが入った。
 
トランプ氏を巡っては、容体を不安視する声や今後の選挙活動への影響を懸念する向きも少なくない。米政治の先行き不透明感は払拭されず、積極的な売買を手控える投資家も多かった。
 
市場関係者は「前日に近く退院する見通しと伝わり、既にかなり株価に織り込まれていた」と指摘。「前日の上昇相場の延長戦」という雰囲気になった。日経平均が2万3500円に接近すると戻り売りが出やすくなるため、上げ幅はなかなか広がらなかった。
 
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)は続伸した。前引け時点の東証1部の売買代金は概算で9870億円、売買高は4億8069万株と、低調だった。東証1部の値上がり銘柄数は961と、全体の約44%だった。値下がりは1094、変わらずは119銘柄だった。
 


業種別株価指数(全33業種)では、保険業、ゴム製品、石油・石炭製品の上昇が目立った。下落は不動産業、その他金融業、空運業など。
 
個別銘柄では、ソフトバンクG、チェンジが上伸。三菱UFJ、KDDI、ファナック、ファーストリテ、信越化、T&DHD、第一生命が値を上げた。ブリヂストン、横浜ゴム、ENEOSが買われた。任天堂、トヨタは小幅高。ホンダ、スズキも上昇した。
 
半面、ソニー、ダイキン、NECが軟調。東エレクは小甘い。オリンパス、テルモ、日本取引所、菱地所、JPX、JALがさえない。NTTドコモ、NTTは小幅安。
 
東証2部株価指数は前日比72.77ポイント高の6328.30ポイントと続伸。
出来高1億4350万株値上がり銘柄数は229、値下がり銘柄数は140となった。
 
個別では、日本アビオニクスがストップ高。ビットワングループは一時ストップ高と値を飛ばした。日本ケアサプライ、ファーマフーズ、バイク王&カンパニー、ケー・エフ・シー、日本化学産業など9銘柄は年初来高値を更新。クシム、リバーホールディングス、ヴィスコ・テクノロジーズ、広栄化学、JESCOホールディングスが買われた。
 
一方、カワセコンピュータサプライ、レオクラン、鈴与シンワート、パルステック工業、日本パワーファスニングが売られた。
 
 

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