27日の日経平均株価は続落。終値は前日比82円安の2万3208円だった。
中国が南シナ海に向けて弾道ミサイルを発射したと報じられ、米中対立激化懸念からマイナスに転じてしまった。国内に買い材料がないため外部の材料に反応しやすくなっている。
この他、今晩からの米ジャクソンホール会議のFRB議長の発言を見極めたいとする向きも多かった。
安値は2万3177円までで、5日線(2万3140円、27日時点)は割り込まなかった。
前場で下げ幅を3桁に広げても後場は落ち着いた動きを見せており、買いが手控えられる中、売りだけが急がれたようにも映る。
週末の明日は、よほどの好材料がないと買いが入りづらいと考える。
28日の日経平均株価は、手がかり材料難や週末を控えることから、積極的な売買は限られ、もみ合いが続きそうだ。
日経平均株価の5日移動平均線(27日時点で2万3140円)や、心理的なフシ目の2万3000円が支えになることが期待される。
新興市場銘柄が調整したこともあり、手控えムードが広がったものの、今回の循環物色に乗れた資金は、現金化された後も市場から離れないとみられる。
市場では「手がかり材料難のなか、大きく下げないことから相場は強いとみられ、中・長期的な上昇に向け、下げた場面では仕込みを考えたい」との声が聞かれた。
■上値・下値テクニカル・ポイント(27日現在)
24765.43 ボリンジャー:+2σ(26週)
23956.79 ボリンジャー:+3σ(25日)
23825.03 ボリンジャー:+3σ(13週)
23564.02 ボリンジャー:+2σ(25日)
23413.19 ボリンジャー:+2σ(13週)
23208.86 ★日経平均株価27日終値
23171.25 ボリンジャー:+1σ(25日)
23141.44 均衡表転換線(日足)
23097.15 6日移動平均線
23001.36 ボリンジャー:+1σ(13週)
22945.50 新値三本足陰転値
22889.77 ボリンジャー:+1σ(26週)
22778.48 25日移動平均線
22589.53 13週移動平均線
22570.52 均衡表基準線(日足)
22570.52 均衡表転換線(週足)
22436.51 均衡表雲上限(日足)
ローソク足は陰線を引いたが、ザラ場安値は上向きの5日線やボリンジャーバンド(25日ベース)の+1σを上回り、買い手優勢の形状をキープ。
一目均衡表では転換線と基準線が昨日に続いて横ばいで終了し、3役好転後の強気相場にあって上昇一服の形状が続いている。
東証1部の騰落レシオ(25日ベース)は98.16%(昨日102.10%)と中立圏中央に位置し、短期的な売り買いの拮抗状態を窺わせている。
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