日経平均株価は2万3500円を上回って始まったものの終値では下回り、ローソク足では陰線を形成した。序盤はほぼ全面高であったが、終わってみれば業種別では33業種中7業種が下落。東証1部の値下がり銘柄も898(値上がりは1168)と結構多く、全般的に物足りなさはある。ただ、良いように解釈すれば、盛り上がらない分、天井感も高まってこないともいえる。
4日の日経平均株価は、米国の8月雇用統計を控えた週末でもあり、様子見姿勢が強まるだろう。手がかり材料難もあり、主体的に動く投資家も少なく、現地3日の米国株の動き次第で上下の方向が決まりそう。
市場では、3日の日経平均株価は寄り付き後、午前9時3分に高値を付けた後、上値を試さず上げ幅を縮小したことから「上値が重い印象」との声も聞かれた。
先週の金曜は安倍首相辞任報道で急落をみており、多くの投資家は半身の姿勢。売り圧力もそれほど強くはなさそうで、海外からの後押しがあればもう一段の上昇も期待できる。
■上値・下値テクニカル・ポイント(3日現在)
24946.39 ボリンジャー:+2σ(26週)
24135.69 ボリンジャー:+3σ(25日)
23950.71 ボリンジャー:+3σ(13週)
23716.18 ボリンジャー:+2σ(25日)
23504.05 ボリンジャー:+2σ(13週)
23465.53 ★日経平均株価3日終値
23296.67 ボリンジャー:+1σ(25日)
23180.34 6日移動平均線
23087.65 均衡表転換線(日足)
23057.39 ボリンジャー:+1σ(13週)
23026.20 ボリンジャー:+1σ(26週)
22882.65 新値三本足陰転値
22877.16 25日移動平均線
22645.26 均衡表転換線(週足)
22645.26 均衡表基準線(日足)
22610.73 13週移動平均線
22566.76 均衡表雲上限(日足)
22465.42 75日移動平均線
22457.64 ボリンジャー:-1σ(25日)
22164.07 ボリンジャー:-1σ(13週)
22038.13 ボリンジャー:-2σ(25日)
22017.37 200日移動平均線
ローソク足は陰線を引いたが、ザラ場高値は8月25日に付けた直近高値を超え、レンジ上抜けの形状となった。一目均衡表では横ばいだった基準線や転換線が上向き、遅行線は応当日株価の下落も手伝って強気シグナルを増大し、上昇トレンド継続を示唆している。ボリンジャーバンドで終値が+1σを上放れたことも強気材料。RSI(14日ベース)が55.81%、東証1部の騰落レシオ(25日ベース)が108.90%と中立圏にとどまっているほか、25日線とのプラス乖離率が2.57%と過熱圏入りの目安となる5%を下回っており、上値余地の大きさを窺わせている。
目次
