「13%」

「13%」
 
 
木曜のNY株式市場で主要株価指数は大幅反落。
NYダウは一時1000ドル近く下落し終値は809ドル安。
NASDAQは598ポイント安。
大型ハイテク株は総崩れ。
アップルは8%安、マイクロソフトは6%安、セールスフォース・ドットコムは4%安。
「雇用統計や週末の3連休を前に、利益確定の動きが広がった」との解釈だ。
嫌気されたのは貿易赤字の636億ドルへの急拡大。
市場予想は580億ドルだった。
サービスの黒字額は3カ月ぶりに縮小。
ISM非製造業総合指数は56.9と7月の58.1から低下。
経済再開や財政刺激策の効果が薄れている可能性を示した。
週間新規失業保険申請件数(季節調整済み)は88万1000件。
前週の101万1000件から13万件減少。
市場予想(95万件)以上に改善。
債券利回りは低下。
ドル円は106円水準。
 
水曜の日経平均は寄り付き直後に333円高。
終値218円高の23465円と続伸。
日足は2日連続の陰線。
TOPIも1631ポイントと6月8日の1630上回りコロナ後の最高値。
23267円と23426円に窓を空けた。
東証1部の売買代金は1兆9363億円と3日連続の2兆円割れ。
値上がり1168銘柄(前日1228銘柄)。
値下がり898銘柄(前日846銘柄)。
新高値76銘柄(前日63銘柄)。
新安値2銘柄(前日4銘柄)。
騰落レシオは108.90(前日101.76)。
NTレシオは14.39倍(前日14.32倍)。
サイコロは7勝5敗で58.33%。
右肩上がりの25日線(22877円)からは△2.57%。
18日連続で上回っておりサポート。
右肩上がりの75日線は22465円。
微妙に横ばった200日線(22017円)からは△6.58%。
右肩上がりの5日線(23123円)から△1.26。
3日連続で上回った。
松井証券信用評価損益率速報で売り方▲20.580%(前日▲20.398%)。
買い方▲6.727%(前日▲6.983%)。
マザーズ銘柄ネットストック信用評価損益率で売り方▲20.580%(前日▲21.319%)。
買い方▲11.245%(前日▲11.871%)。
空売り比率は37.7%(2日連続の40%割れ:前日37.3%)。
空売り規制なしの比率は6.6%。
日経HVは13.8、日経VIは22.45。
日経平均採用銘柄の予想PERは22.14倍(前日22.01倍)。
前期基準では18.27倍。
EPSは1059円(前日1056円)。
225のPBRは1.10倍。
BPSは21331円(前日21133円)。
225先物採用銘柄の益回りは4.52%(前日4.54%)。
配当利回りは1.93%。
東証1部全銘柄だと予想PERは24.15倍。
前期基準では19.59倍。
東証1部全銘柄のPBRは1.22倍。
ドル建て日経平均は220.77(前日219.25)。
東証1部単純平均株価は7円高の2159円。
(2019年末2327円、2018年末2077円、2017年末2946円)。
売買単価は1825円(前日1923円)。
東証1部の時価総額は620兆円(前日617兆円)。
気学では「逆行性強く、前日の足取りに反して動く」。
月曜は「人気に逆行して動く日」。
火曜は「下放れすると保ち合い、上寄りすると反落する日」。
水曜は「初め高いと後安の日。吹き値あらば売り狙え」。
木曜は「押し込むと戻す日。悪目買い方針良し」。
金曜は「上寄りすると押し込む日」。
ボリンジャーのプラス1σが23296円。
一応サポート。
プラス2σが23716円。
一目均衡の雲の上限が22566円。
23日連続で雲の上。
勝手雲の上限は22955円で下限は22524円。
4日連続で雲の上。
RSIが54.53。
RCIが77.47。
週足陽線基準は23139円。
月足陽線基準は23138円。
アノマリー的には「株安の日」。
 
経済指標や決算発表、あるいは世界の情勢などが全くない世界での株式市場の動向はどうなるのだろうか。
余計な雑音がなくていいのかもしれないと考える一方で・・・。
たぶん手も足もでないという現象ばかりになるのだろう。
だから・・・。
毎日毎日日替わりのように指標や業績があってくれないと困るのは実は株式市場であるような気がする。
そして・・・。
株式市場は、不当な評価をされている価格を正当な評価に置き換える場所とも言える。
要は歪みの修正で利益をあげる場所ということだろう。
加えて、その歪みの修正を毎日毎時間毎秒行っている場所が市場。
もっとも株価は全てを織り込んだ値段であり神聖不可侵という思考法も根強い。
ただ・・・。
現在の株価が正当な評価であるのか、不当な評価であるのかの判断は滅多に示されないところが厄介な点。
有名な話は1815年のワーテルローの戦いの際のロスチャイルド。
フランスのナポレオンがイギリスのウェリントン将軍に負けたことを知ったメイサン・ロスチャイルド。
一気に英国債売却に走り同国債は暴落。
そこで買いまくり財産が一気に2500倍になるほどの巨額富を築いた。
「当時の多くの投資家とほぼ全ての資産家はここで破産した」というのが歴史。
市場はそういう世界でもある。
 
「1000円から3割下落すると700円。
700円から3割上昇しても910円。
1000円に戻るためには43%程度の上昇が必要」。
これは結構株価の本質を衝いている。
下落はたやすく、戻りは大変。
この13%程度のギャップが重く圧し掛かっている。
決して引力のせいで株価が下げやすい訳ではなさそうである。
ただ一方で、株価の下落率は最大99.999・・・%までが限界。
一方で上昇率は無限大。
売り手は限定収益に対して投資している構図。
もっとも買い手のすべてが無限大の利益を得ている訳ではないが期待収益は可能性としては無限大。
この99%の売り手の期待収益と13%の戻りの重さ。
この対立がマーケットであることだけは間違いない。
ただ・・・。
全体的にはここ何年も13%の重みが感じられる時間が継続している。
 
「苦月悔月とビビるな9月、叩けるものなら売ってみろ」(読み人知らず)。
「崩月壊月と嘆くな9月、欧州アメリカ鳴けばよい」(読み人知らず)。
 
相場川柳の「是非欲しい明日の新聞あったなら」。
今ならさしずめ「ぜひ欲しい今日の引け値があったなら」になるのであろうか。
新聞で株価を確認する習慣など、とうの昔に消えてしまった。
それでも日経には何ページも相場欄が続く。
しかも、ご丁寧に225採用銘柄の騰落まで一覧になっている。
中年以降の業界人はそれでも「相場欄からの囁きがあるんだ」などど牧歌的な強がり。
 
技術と経験があれば、囁きが聞こえたり、未来が見えたりするのかも知れない。
もっとも、それが幻聴・幻想や錯覚でないことを願いたいところだが・・・。
いずれにしても時間軸は圧倒的に短くなってしまったのが現在。
ひょっとすると「ぜひ欲しい5分後の株価あったなら」などの方が似合うのかも知れない。
別の相場川柳は「右肩を上げて兜町歩く癖」。
そんな癖をもった市場関係者など見たことはない。
それ以前の問題として、兜町を歩いている人は激減しているのも現実。
 
スケジュールを見てみると・・・
 
 
【9月】陽線確率6勝4敗(陽線確率60%)、過去15年10勝5敗(1位)
    気学では「上旬・中旬は強調。秋分以降は売り一貫のとき」
 
 4日(金):米雇用統計、下げの日、日経平均定期入れ替えの発表、変化日
 7日(月):米レイバーデーで休場、中国貿易収支
 8日(火):家計調査、GDP確報値、景気ウォッチャー調査、米消費者信用残高
 9日(水):マネーストック、中国生産者・消費者物価
10日(木):機械受注、米生産者物価、ECB理事会、変化日
11日(金):メジャーSQ、国内企業物価指数、法人企業景気予測調査、米消費者物価、財政収支
14日(月):第三次産業活動指数
15日(火):米FOMC(→16日)、NY連銀製造業景気指数、輸出入物価、鉱工業生産、国連総会開会、株高の特異日
16日(水):日銀金融政策決定会合(→17日)、貿易統計、米小売売上高、企業在庫、NAHB住宅価格、対米証券投資、パウエル議長会見、変化日
17日(木):黒田日銀総裁会見、米住宅着工件数、フィラデルフィア連銀製造業景況感
18日(金):消費者物価、米経常収支、CB景気先行指数、ミシガン大学消費者信頼感、株高の特異日、鬼宿日・天恩日、FTSE日本指数パッシブ売買インパクト
21日(月):敬老の日で休場、米シカゴ連銀全米活動指数、FTSE日本指数半期リバランス実施
22日(火):秋分の日で休場、米中古住宅販売
23日(水):全産業活動指数、東京ゲームショウ(オンライン)、米FHFA住宅指数、動かない日
24日(木):米新築住宅販売件数、独IFO景況感、株安の日
25日(金):企業向けサービス価格指数、米耐久財受注、変化日
28日(月);9月末権利付き最終日
29日(火):CB消費者信頼感、CS住宅価格指数、米大統領選候補者第1回テレビ討論、株高の日
30日(水):鉱工業生産、声ADO雇用レポート、GDP確定値、中国製造業PMI、株安の日
       JPX400/JPX中小型定期入れ替え選定基準日
       日経平均パッシブ売買インパクト
       ウィンダムツリー日本株年次リバランス基準日
 
 
◇━━━ カタリスト━━━◇
 
コーユーレンティア(7081)・・・動兆
 
コーユーレンティアに注目する。
同社は建設現場事務所はじめイベント会場、法人オフィスへ備品をレンタル。
スペースデザイン事業も手掛ける。
大幅営業減益ながらテレワークの広がりや働き方改革に伴う法人レンタル市場に期待。
防犯カメラや機材レンタルなどeスポーツ分野も期待。
 
 

(兜町カタリスト櫻井)

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