マザーズ市場の先行きに暗雲が立ち込めている。
これまで青天井だった米ナスダック指数が今週末に暴落。東京株式市場、特にマザーズ市場の強調展開を支える大きな要因の一つだっただけに、先行きへの不安感が高まっている。4日は大幅安となったものの、下げ幅は想定よりも小さく、旺盛な押し目買い意欲に支えられた「相場の腰の強さ」を指摘する声が聞かれた。
マザーズ指数は8月31日から急速に切り返し、2日には1172ポイントの高値を形成していた。ナスダック指数ほどの強さではないが、数年来の高値水準にあっただけに反動安への懸念も強い。一方、株価の実態は力強く、4日はローソク足で下ヒゲを引いて下げ幅を縮小。旺盛な押し目買い意欲が確認された。
新興市場、特にマザーズ市場は直近で売買代金が急拡大しており、過熱商状が強まっていた。何もなくても反動安が懸念される情勢だけに、警戒感を持っておく必要はあるだろう。
来週は弱含み相場も念頭に入れ、様子見姿勢で臨みたい。
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