7日午前の日経平均株価は続落した。午前終値は前週末比78円51銭安の2万3126円92銭だった。前週末にNYダウ工業株30種平均が続落したことで、朝方は米株の影響を受けやすいハイテク株を中心に売りが優勢で、下げ幅は一時100円を超えた。
ただ前週末に比べ円安・ドル高で推移しており輸出関連株が底堅く、日経平均は上昇に転じる場面もあった。2万3000円が近づく水準では押し目買いが入りやすかった。前週発表の8月の米雇用統計で失業率が低下するなど米経済の回復期待は継続しており、景気敏感株などに買いが入って相場を支えた。
一方、米ハイテク株で巨額デリバティブ取引が報じられたソフバンG値を下げ、指数の重しとなった面もある。その後持ち直し、上げに転じる場面もあったが、買い続かず、前引けにかけてさえない展開となった。前場終値で6.6%安まで下落。1銘柄で日経平均を90円近く押し下げた。
市場からは「時間外取引でNYダウ(ミニ)先物が比較的しっかりで買い戻す場面もあったが、一方でナスダック(ミニ)先物が軟調となり、上には行けない。
米ハイテク株が調整入りとなり、国内では週末にメジャーSQ(特別清算指数)算出を控え、手じまい売りが出てくるとみられる」との声が聞かれた。
業種別株価指数(全33業種)は情報・通信業、輸送用機器、食料品などが下落し、銀行業、サービス業、空運業は上昇した。
個別では、ソフトバンクGは大量の売りで下げ足を速めた。任天堂、東エレク、ソニー、信越化、トヨタ、ホンダ、日産自が安く、アサヒの売りが厚く、神戸物産は下げた。
半面、ファーストリテは小幅高。ファナック、SMC、リクルートHDが高く、JALは締まった。ラクーンHDは買いを集めて急騰した。
東証2部株価指数は前週末比41.08ポイント安の6385.57ポイントと続落。
値上がり銘柄数は192、値下がり銘柄数は192となった。
個別ではベリテが年初来安値を更新。イトーヨーギョー、フレンドリー、アルチザネットワークス、田岡化学工業、ジャパンエンジンコーポレーションが売られた。
一方、鈴与シンワートが一時ストップ高と値を飛ばした。ダイショー、パシフィックネット、インタートレード、ODKソリューションズ、ダイトーケミックスなど9銘柄は年初来高値を更新。ジオスター、杉村倉庫、ビート・ホールディングス・リミテッド、テクノスマート、レオクランが買われた。
