121円高と反発、欧州株高と景気回復期待

8日午前の日経平均株価は反発し、前日比121円16銭高の2万3211円11銭で前場を終えた。
前日の米国株市場はレーバーデーの祝日に伴い休場となったが、欧州株市場は軒並み大幅に上昇したことで、リスクを取る動きが強まった。週末にメジャーSQ算出を控えており、先物絡みのインデックス売買もきょうは上値追い基調をサポートする形となった。日経平均寄与度の高いファーストリテイリングが買われ日経平均押し上げに寄与した。
時間外取引の米ダウ先物が堅調だったことも追い風となった。
 
前日の米国市場は休場だったが欧州でドイツ株式指数(DAX)などは大きく上昇。英製薬大手のアストラゼネカなどが開発する新型コロナワクチンを2021年1月にもオーストラリアが調達すると伝わったことも投資家心理を上向かせた。
 
業種では鉄鋼、非鉄、空運、電気機器などが上昇し日経平均の上げ幅は一時140円を超えた。
「国内の新型コロナウイルス感染者数が減少傾向で景気回復期待は強まっており、売り込まれていた景気敏感のバリュー株が買い戻された」とみていた。
 
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)はいずれも反発した。前引け時点の東証1部の売買代金は概算で1兆238億円、売買高は5億1531万株だった。
東証1部の値上がり銘柄数は1302と、全体の約6割を占めた。値下がりは742、変わらずは126だった。
 


業種別株価指数(33業種)は、鉱業、サービス業、非鉄金属などが上昇し、下落は、その他製品、電気・ガス業、銀行業など。
 
個別では、国際帝石が高く、住友鉱は上伸した。リクルートHD、KDDI、信越化が値を上げ、アサヒは急伸し、ファーストリテもしっかり。東エレク、ソニー、ファナック、キーエンスも堅調。トヨタは強含んだ。
 
半面、任天堂が下押し、前日に急落したソフトバンクGは続落した。関西電、東京ガスはさえない。三井住友が甘く、福島銀など地銀株の一角は下落した。ダイキン、エムスリー、ZHDが値を下げた。
 
東証2部株価指数は前日比0.51ポイント安の6379.31ポイントと3日続落した。
出来高5441万株。値上がり銘柄数は213、値下がり銘柄数は154となった。
 
個別では、アイケイ、インタートレード、杉村倉庫、櫻島埠頭、アクロディアが売られた。
一方、北日本紡績、田岡化学工業、フレンドリーが一時ストップ高と値を飛ばした。ダイショー、情報企画、北陸ガスなど4銘柄は年初来高値を更新。ファーマフーズ、ウェルス・マネジメント、SIG、ベース、省電舎ホールディングスが買われた。

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