[概況]
8日、東京外国為替市場の米ドル円は仲値にかけて一時107.720円まで上昇するも、その後は買いが続かず107円台半ば付近で上値が重い展開となった。
一方、クロス円では豪ドル円が一時74.500円まで下落し上値が重い推移となった。フライデンバーグ豪財務相が豪州で2番目に人口の多いビクトリア州で6週間のロックダウンが実施されることにより、週に最大10億豪ドルの打撃を受ける可能性があるなどの発言が伝わっており、豪ドル円はやや売りが優勢のようだ。
その他、ラガルド欧州中央銀行(ECB)総裁が英FT紙のインタビューにおいて、ECBの大規模措置は市場安定化に付与しており、今は経済データを注意深く検証する十分な時間があると語り、次回のECB会合では現状の政策維持を示唆した。ただユーロ円は121円台前半付近で小動きが続いており、同総裁の発言による値動きの影響は限定的か。
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