様子見気分か

8日の日経平均が続落。終値は前日比176円安の2万2438円だった。前日の米株安を受けて朝方から売りが先行。買い手づまり感が出ており大口の取引主体も不在の状態。個人が中小型株を個別で物色する傾向は続いているが日替わりメニューで焦点は定まらない。
そんな中、ETFの分配金を捻出する目的の売りが意識され終盤は下げ幅を拡大。米株先物安もあって日経平均は安値引けとなってしまった。
 
あす9日の日経平均株価は、様子見気分か。
国内では取引開始前に5月機械受注が発表され、日本時間午前10時30分には中国6月生産者・消費者物価が明らかにされる予定で、結果が注目される。
ただし、需給面での警戒要因を残しており、積極買いは期待しにくい。8日は、主要なETF(上場投資信託)の決算集中日の初回に当たり、分配金支払いに伴う換金売りが指数安につながったが、次回集中日の10日を目前にして、手控えに傾く可能性がある。
 
日経平均は終値(2万2438円)と5日線(2万2444円、8日時点、以下同じ)および25日線(2万2482円)が接近してきた。
テクニカル面からは上下どちらかに大きな動きが出てきそうな形状となっている。足元の値動きからは2万2700円を突破できれば上、2万2300円を割り込めば下といったところか。週足では13週線(2万1243円)が26週線(2万1181円)を上回っており、動きがあるなら上の可能性が高いとみるが、下に振れた場合は上述の週足の節目が控える2万1000円台前半辺りまでの下げは想定しておいた方が良いだろう。
 
 
■上値・下値テクニカル・ポイント(8日現在)
 
23818.28  ボリンジャー:+2σ(13週)
23539.20  ボリンジャー:+3σ(25日)
23257.64  ボリンジャー:+1σ(26週)
23186.84  ボリンジャー:+2σ(25日)
22863.73  新値三本足陽転値
22834.47  ボリンジャー:+1σ(25日)
22767.34  均衡表雲上限(週足)
22530.92  ボリンジャー:+1σ(13週)
22482.11  25日移動平均線
 
22438.65  ★日経平均株価8日終値
 
22390.33  6日移動平均線
22357.84  均衡表基準線(日足)
22355.94  均衡表転換線(日足)
22129.75  ボリンジャー:-1σ(25日)
22113.36  均衡表雲下限(週足)
21901.63  200日移動平均線
21777.38  ボリンジャー:-2σ(25日)
21509.37  均衡表転換線(週足)
21425.02  ボリンジャー:-3σ(25日)
21287.03  均衡表雲上限(日足)
 
ローソク足は下ヒゲのない「陰の丸坊主」だが、胴体は短く上ヒゲが長いため「卒塔婆」に近い形状でもあり、強い売り圧力を残して引けた格好。5日線は上向きをキープしたが、25日線は下向きに転じ、短期的な下落局面入りを示唆した。
 
一目均衡表では遅行線が弱気シグナル発生を開始した。ボリンジャーバンド(25日ベース)では3日連続で+1σが上値抵抗線となり、中心線割れで終了したこともあり、地合いの急速な悪化を窺わせた。
 
 

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