47円高小幅反発、ファミマなど押し上げ

9日午前の日経平均株価は反発した。午前の終値は前日比47円36銭高の2万2486円01銭だった。
前場の東京株式市場は強弱感対立で方向感に欠ける展開となったが、下値では買いが厚く、前日比強含みで推移した。一時日経平均は100円を超える上昇をみせる場面もあったが伸び切れず、前引けは50円弱の上昇にとどまった。全体的に戻り売り圧力の強さが意識され、東証株価指数(TOPIX)は4.62ポイント安の1552.61とマイナス圏で着地した。
 
騰落数でみると、値下がり銘柄数の方が値上がり銘柄数を大きく上回る状態が続いた。指数寄与度が高い、ソフトバンクGとTOB(株式公開買い付け)を手掛かりに制限値幅の上限(ストップ高)で買い気配となっているファミマの2銘柄の急伸が日経平均を押し上げた面が大きい。
「国内外の新型コロナウイルスの感染者数拡大に対する懸念は強く、上値追いをためらう」投資家が多い。上場投資信託(ETF)の分配金捻出に向けた売りを警戒する声もあった。
 
前引け時点の東証1部の売買代金は概算で1兆181億円、売買高は5億2850万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は599と、全体の3割弱にとどまった。値下がりは1468、変わらずは83だった。
 



業種別株価指数(33業種)では、情報・通信業、証券・商品先物取引業、小売業などが上昇した。下落は不動産業、鉄鋼、空運業など。
 
個別銘柄では、ソフトバンクGが堅調で、カカクコム、スクエニHDは急伸。ファミリーマートが買いを集めた。ファーストリテは小幅高。野村、大和証G、エーザイが値を上げた。レーザーテック、東エレク、任天堂が買われた。
 
半面、神戸物産、イオンが売られた。三菱UFJ、住友不、JALもさえない。トヨタ、神戸鋼、武田が軟調。ウエルシアホールディングスなども安い。TOKYO BASE、ペッパーフードサービスは大幅安だった。
 
東証2部株価指数は前日比45.25ポイント安の6649.08ポイントと反落した。
出来高1億8114万株。値上がり銘柄数は133、値下がり銘柄数は239となった。
 
個別では京福電気鉄道が年初来安値を更新。天満屋ストア、ファーマフーズ、マックスバリュ東海、マックスバリュ西日本、東京衡機が売られた。
 
一方、中外鉱業、サイオス、ダイトーケミックス、ケミプロ化成、ジーエルサイエンスなど6銘柄が年初来高値を更新。ウイルコホールディングス、ツインバード工業、クレアホールディングス、省電舎ホールディングス、Abalanceが買われた。

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