日経平均は終日軟調。終値は前日比197円安の2万2587円だった。
前日に急伸した反動や新型コロナの感染再拡大への警戒から利食い売りが優勢となった。このところ上昇基調が続いていた中国上海株の下げも響き、取引時間中もじわじわと下げ幅を広げていた。パニック的な売られ方ではなく、むしろきのうが上げ過ぎたといった感じで、それを修正するような下げにも見えた。
国内でもこれから4-6月決算発表が始まるため主力投資家の見送り姿勢は続きそうだ。
昨晩の米国株の失速は要警戒ではあるが、米株先物が小高く推移しており、今晩切り返してくるようなら、日本株も改めて上を試しに行くと思われる。
明日15日の日経平均株価は、一進一退の展開か。
明日は日銀の金融政策決定会合の結果が発表される。今回は「ノーサプライズ」との見方が多い。
ただ、きょうは金融株や不動産株に買いが入っており、現状維持でもこれらの業種の値動きは荒くなる可能性があるだろう。
また、マザーズでは3社が同時に新規上場となることから、新興市場の動向にも注意を払っておきたいところ。IPOに資金が集中してほかの銘柄を手じまうような動きが出てくるようだと厳しいが、新味のある材料が投入されることで、新興市場全体が活況となる展開に期待したい。
マザーズ指数(14日終値:997p)は足元で25日線(1013p、14日時点)を抜けず足踏みが続いており、同水準をブレークできるかが注目される。
■上値・下値テクニカル・ポイント(14日現在)
23963.34 ボリンジャー:+2σ(13週)
23284.43 ボリンジャー:+3σ(25日)
23133.47 ボリンジャー:+1σ(26週)
22995.16 ボリンジャー:+2σ(25日)
22863.73 新値三本足陽転値
22823.46 均衡表雲上限(週足)
22705.90 ボリンジャー:+1σ(25日)
22701.22 ボリンジャー:+1σ(13週)
22587.01 ★日経平均株価14日終値
22540.87 6日移動平均線
22428.43 均衡表転換線(日足)
22416.64 25日移動平均線
22357.84 均衡表基準線(日足)
22127.38 ボリンジャー:-1σ(25日)
22113.36 均衡表雲下限(週足)
21918.90 200日移動平均線
21850.28 均衡表雲上限(日足)
21838.12 ボリンジャー:-2σ(25日)
21592.48 均衡表転換線(週足)
21548.85 ボリンジャー:-3σ(25日)
21439.10 13週移動平均線
21120.19 26週移動平均線
終値は5日線上をキープして一目均衡表の転換線が上向きを保ったが、5日線が再び向きに転じたほか、2日線も下降を継続するなど強弱サインが混在した。ローソク足は上下にヒゲを出して胴体が短い「コマ」を示現し、投資家の気迷いを反映する形となった。RSI(14日ベース)が50.33%と中立圏中央の50%に肉薄し、日経平均が売るにも買うにも中途半端な位置にあることを示唆している。
ボリンジャーバンド(25日ベース)では-2σから+2σまでの各線が互いの距離を縮める5本線収束が進行。1σ分の値幅は246.50円まで縮小しており、もみ合い放れ接近とその後の大幅な株価変動を示唆している点に留意したい。
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