小反発、売り買い交錯

【寄り付き概況】

17日の日経平均株価は小幅に反発して始まった。始値は前日比37円21銭高の2万2807円57銭。新型コロナウイルスのワクチン開発に対する期待が投資家心理を支えている。一方、国内で感染者数が大幅に増加していることや、根強い米中対立の悪化懸念は重荷で、上値は重い。
 
前日の米国株市場では新規失業保険申請件数の発表を受けた雇用鈍化懸念からNYダウ、ナスダック総合指数ともに安く、東京株式市場でもこの流れを引き継ぎリスク回避ムードながら、寄り付きはやや買い先行した。
米国では新型コロナウイルスの感染拡大に歯止めがかからないなか、経済回復の遅れに対する懸念が重荷となっているが、日本国内でも都内の新型コロナ感染者数が過去最多を記録するなど警戒感が強く、買いが手控えられやすい局面にある。
ただ、日経平均は前日に米国に先駆けて調整を入れており、下値では出遅れた向きの押し目買いや空売り買い戻しが入ることが予想される。
 
個別では、東エレク、アドバンテス、スクリンの半導体関連株や村田製、TDK、日本電産が買われ、トヨタ、ソフトバンクGも値を上げている。また、三菱UFJ、三井住友、みずほFGのメガバンク株や東京海上、第一生命、SOMPO HDの保険株が堅調で、コマツ、日立建機、任天堂、ファーストリテも上昇している。
 
半面、ソニー、京セラがともに3日ぶりに反落し、花王、資生堂、武田が値を消している。また、キヤノン、エプソンが軟化し、日本製鉄、神戸鋼、ヨシムラ・F・HD、RPA、パーク24.住友不が下落している。
 
テクニカル的には鹿島(1812)、矢作(1870)、積水ハ(1928)、アルトナー(2163)、パーソル(2181)、日駐(2353)、JP(2749)、ユニチカ(3103)、八洲電(3153)、ミライアル(4258)、リソー教育(4714)、アジュバン(4929)、ニチアス(5393)、鉄(5401)、JFE(5411)、東邦鉛(5707)、古河電(5801)、ソディック(6143)、荏原(6361)、EIZO(6737)、星和電(6748)、めぶき(7167)、ヤマ発(7272)、スター精(7718)、エイベクス(7860)、高島(8007)、山善(8051)、住商(8053)、デサント(8114)、群銀(8334)、松井証(8628)、JPX(8697)、マネ(8698)、ミニストップ(9946)が動兆。
 
人気はテラスカイ(3915)、不二精機(6400)、メディアドウ(3678)、ラクス(3923)、ナノキャリ(4571)、RPA(6572)、シノプス(4428)、LTS(6560)、TKP(3479)、マネフォ(3994)、プロルート(8256)、ナカニシ(7716)。
 

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