日経ジャスダック平均株価は続伸した。終値は前日比12円94銭高い3437円69銭だった。
米国で追加経済対策の協議が難航していることや、直近の上げのピッチが急であったことでの利食い売りへの警戒感から反落してスタートした。しかし、後場に入り、米国の追加経済対策の協議に進展があったとの報道や、国内では、コロナ対策で予備費から1兆円超え支出を閣議決定とのニュースが市場に伝わったことで投資家心理が改善しジャスダック平均もプラスに転じて上げ幅を拡大し、高値引けとなった。
新型コロナウイルスの感染再拡大への警戒感が高まるなか、巣ごもり需要が期待できる銘柄の一角などに買いが集まった。出前館やセリア、マキヤなどが上昇した。
新興市場は両市場ともに売買の盛り上がりを欠き、力強さは感じられなかった。
市場関係者は、「相場テーマが枯渇気味で物色対象に新鮮味がない」と、手詰まり状態に陥りつつある現状を指摘していた。
ジャスダック市場の売買代金は概算で407億円だった。売買高は1億2420万株。
値上がり銘柄数は355、値下がり銘柄数は241となった。
個別では、イメージ ワン、ヤマックス、大日光・エンジニアリング、太洋工業がストップ高。アトミクスは一時ストップ高と値を飛ばした。日本電技、クルーズ、東北新社、三洋堂ホールディングス、パピレスなど13銘柄は年初来高値を更新。ベルパーク、日本ラッド、コックス、アールシーコア、カンセキが買われた。
一方、アクモスがストップ安。桂川電機、三栄コーポレーションは年初来安値を更新。日邦産業、安江工務店、プロルート丸光、エッチ・ケー・エス、寺崎電気産業が売られた。
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