週明けの日経平均が6日続伸。終値は前週末比314円高の2万3178円で、2月21日以来、約3カ月半ぶりの高値となった。前週末に発表された米雇用統計の想定外の改善を受けて景気回復を期待した買いが一段と入ってきた。外国人の買いも加わり需給はさらに引き締った状況。今週末のメジャーSQ算出に向けて売り方の買い戻しも続きそうだ。
明日9日の日経平均株価は、先高期待を温存させつつも、戻り売りへの警戒感が残る。
前週末5日に発表された米5月雇用統計の予想外の改善を受け、米国株式が大幅高となり、日経平均株価、TOPIX(東証株価指数)ともに高値引けとなり、改めて基調の強さを印象付けた。
世界景気の回復期待もあるが、過剰流動性とともにカラ売りの買い戻し思惑を背景に好需給相場が続いている。今週末12日には株価指数先物・オプション6月限のSQ(特別清算指数)算出日を迎えるが、依然として高水準にある裁定売り残に絡んで裁定買いへの観測も根強い。
■テクニカル・ポイント(8日現在)
25967.51 ボリンジャー:+2σ(26週)
25302.20 ボリンジャー:+3σ(13週)
24242.81 ボリンジャー:+3σ(25日)
23695.78 ボリンジャー:+1σ(26週)
23549.26 ボリンジャー:+2σ(13週)
23178.10 ★日経平均株価8日終値
23171.36 ボリンジャー:+2σ(25日)
22687.72 均衡表雲上限(週足)
22623.22 6日移動平均線
22613.76 新値三本足陰転値
22160.41 均衡表転換線(日足)
22099.92 ボリンジャー:+1σ(25日)
21796.32 ボリンジャー:+1σ(13週)
21706.41 200日移動平均線
21519.85 均衡表雲下限(週足)
21424.05 26週移動平均線
21313.52 均衡表基準線(日足)
21028.47 25日移動平均線
ローソク足はマドを空けて上昇して「陽の丸坊主」を示現し、強い買い圧力を窺わせた。5月22日の直近ボトムから11営業日連続でザラ場安値が切り上がった。株価下の25日線や13週など各移動平均に加え、一目均衡表の転換線と基準線も上向きをキープ。ボリンジャーバンド(25日ベース)で終値が+2σ上に復帰したこともあり、上値拡張局面の継続が予想される。25日線との上方乖離率が10.22%(先週末9.43%)、RSI(14日ベース)が93.10%(先週末92.63%)といずれもコロナ暴落後で最大となった。ボリンジャーバンドの+1σ分の値幅が1049.56円と節目の1000円を超えており、日中の株価が上下どちらかに急変動する可能性に留意したい。
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