【寄り付き概況】
10日の日経平均株価は続落して始まった。始値は前日比152円03銭安の2万2939円00銭。経済活動が早期に回復するとの期待感から急ピッチに上昇してきた反動で、9日の主要な欧州株や米ダウ工業株30種平均は下落した。日本株にも売りが先行している。
FOMCの結果発表を控え買いポジションを調整する売りが顕在化しており、この流れが東京株式市場にも波及、日経平均は寄り付きに2万3000円台を割り込んだ。
外国為替市場で1ドル=107円70銭台の推移とドル安・円高に振れていることも市場心理を冷やしている。
テクニカル面では東証1部の騰落レシオが134%台と低下傾向にあるとはいえ依然として過熱ゾーンにあり、目先利益確定の売りを誘いやすい。週末のメジャーSQ算出をにらんで全般は先物主導でボラティリティが高まる可能性もあるだろう。
個別では、トヨタ、ソニー、ソフトバンクGが売られ、三菱UFJ、三井住友、みずほFGのメガバンク株や野村、大和証G、第一生命、東京海上も下落している。また、村田製、TDK、太陽誘電、日本製鉄、JFE、コマツ、日立建機が値を下げ、武田、アステラス薬、第一三共の薬品株やファーストリテも軟調となっている。
半面、宝HLD、ネクソン、オープンハウスが高く、ヤマトHD、エムスリー、任天堂も堅調となっている。
テクニカル的には大末建(1814)、ヤマト(1967)、M&A(2127)、パソナ(2168)、不二家(2211)、ヤクルト(2267)、大黒天(2791)、キューピー(2809)、ニッケ(3201)、オープンH(3288)、東京ベース(3415)、ケイアイスター(3465)、ウィルプラス(3538)、LIXILビ(3564)、プロシップ(3763)、堺化学(4078)、ケネディクス(4321)、インフォコム(4348)、日精化(4362)、神東塗(4615)、クレスコ(4674)、サイボウズ(4776)、コーセー(4922)、エステー(4951)、富士興(5009)、ユシロ(5013)、アマダ(6113)、ストライク(6196)、技研製(6289)、日工(6306)、ヨーカネツ(6369)、フクシマガリ(6420)、グレイス(6541)、ティアック(6803)、古河池(6962)、大真空(6962)、はるやま(7416)、アシックス(7936)、JPX(8697)、タカラレ(8897)、西武(9024)、宇徳(9358)、KDDI(9433)、九電(9508)、建設技研(9621)が動兆。
人気はソレイジア(4597)、リボミック(4591)、PCI(3918)、ジャストプ(4287)、スペースマ(4487)、オンコセラ(4564)、倉本製(5216)、ネットマ(6175)、ハウテレビ(7064)、アルトナー(2168)、クオール(3034)、田岡(4113)、ブロードメディ(4347)、アウン(2459)。
