11日の日経平均株価は、弱含みの展開か。
日経平均株価の予想レンジは、2万2800円-2万3200円。
10日のNYダウ工業株30種平均は続落し前日比282ドル安の2万6989ドルで終えた。米長期金利の低下で銀行株が大幅安となり相場を下押しした。
一方、ナスダック総合株価指数は前日に付けた過去最高値を上回り、1万0020と終値で初めて1万の大台に乗せた。ダウ平均が大きく下げたことや円高が進行したことから、日本株への影響はネガティブなものになると予想する。
きのう10日は下げ渋る動きをみせ、日経平均株価は小幅ながら反発した。ただ、買い手掛かりに乏しいことや、依然として景気の先行きが不透明なことから、積極的に上値を追う場面は限られそう。半導体関連やネット関連株などの下値では買いが入りやすく、全体相場を支えそうだ。日経平均は2万3000円大台を挟んでの攻防が予想される。
為替相場は、ドル・円が1ドル=107円台の前半(10日終値は107円33-35銭)とやや円高方向にある一方、ユーロ・円が1ユーロ=121円台の後半(同121円92-96銭)と小動き。株価指数先物・オプション6月限の取引最終日にあたることから、値動きが荒くなる場面もありそうで、注意したい。
シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、10日の大阪取引所終値比160円安の2万2860円だった。
日程面では、きょうは4~6月期法人企業景気予測調査、5月のオフィス空室率など。海外では、5月の米生産者物価指数、米30年国債の入札など。
【好材料銘柄】
■クシム <2345>
今期最終を2.4倍上方修正・5期ぶり最高益更新へ。
■日東製網 <3524>
今期経常は26%増益へ。
■イムラ封筒 <3955>
2-4月期(1Q)経常は82%増益で着地。
■ヘリオス <4593>
国立がん研究センターと他家iPS細胞由来遺伝子改変NK細胞を用いたがん免疫細胞療法に関する共同研究契約を締結。
■イーエムシステムズ<4820>
発行済み株式数(自社株を除く)の0.8%にあたる60万株(金額で5億円)を上限に自社株買いを実施する。買い付け期間は6月11日から9月30日まで。
■OSGコーポレーション<6757>
2-4月期(1Q)経常は5.3倍増益で着地。
■テリロジー <3356>
子会社テリロジーサービスウェアの多言語映像通訳サービス「みえる通訳」を全国空港内の動物検疫所11ヵ所に導入。
■デュアルタップ <3469>
時間貸し駐車場「デュアルパーク」の運営を開始。
■キーウェアソリューションズ <3799>
発行済み株式数(自社株を除く)の16.47%にあたる140万株(金額で10億2900万円)を上限に、11日朝の東証の自己株式立会外買付取引「ToSTNeT-3」で自社株買いを実施する。資本提携を解消するテクノスデータサイエンス・エンジニアリング <7046> [東証M]が保有株売却の意向を示したことに対応。
■アステリア <3853>
モバイルアプリ作成ツール「Plato」による新しい生活様式アプリを提供開始。
■ニューテック <6734>
米エヌビディアの新GPU搭載のアプライアンスサーバー「NVIDIA DGX A100」を販売開始。
【主な経済指標・スケジュール】
11(木)
【国内】
4-6月期法人企業景気予測調査(8:50)
5月都心オフィス空室率
《決算発表》
神戸物産、ドーム、ラクスル、シーイーシー、鎌倉新書、ACCESS、チムニー、ステムリム、GA TECH、オハラ、ラクーンHD、サムコ、ツクルバ、フロンティアI、バルニバーヒ、VALUENEX、シャノン、コンヴァノ
【海外】
米5月生産者物価指数(21:30)
※株式スケジュールは予定の為、変更される場合があります。
