​​​​​​​「未来への希望」

「未来への希望」
 
水曜のNY株式市場はNYダウとS&P500が続落。
銀行セクターの下落が全体に波及した格好だ。
FRBが異例の経済支援を継続すると改めて表明。
GDPは今年6.5%縮小するとしたほか、失業率は年末時点で9.3%になるとの見通しを示した。
「少なくとも2022年まで翌日物金利をゼロ近辺に維持する」とコメント。
「GDPと失業率は今後は緩やかに回復するが戻りには時間がかかることが示された」との解釈だ。
NASDAQは終値ベースで初めて1万ポイント台乗せ。
マイクロソフトが3.7%、アップルが2.6%上昇し指数をけん引した。
消費者物価指数(CPI、季節調整済み)は前月比0.1%下落。
下落は3カ月連続。
国債利回りは低下(価格は上昇)。
10年国債利回りは0.736%。
2年国債利回りは0.172%。
FRBが政策金利の据え置きを決定したことなどからドルは下落幅を拡大。
ユーロなどの主要通貨に対し3カ月ぶりの安値水準。ドル円は一時106円台があって107円台前半。
恐怖と欲望指数は67→67。
 
水曜の日経平均は寄り付き152円安、終値33円高と反発。
日足は2日ぶりに陽線。
売り先行からプラス転換。
「バリュー系の銘柄は利益確定売り。
グロース系の銘柄には資金が回帰。
うまく日本株の中で資金が循環している」という声もある。
ただTOPIXは続落。
新興市場は上昇。
東証1部の売買代金は2兆2935億円。
値上がり943銘柄(前日853銘柄)。
値下がり1142銘柄(前日1219銘柄)。
新高値56銘柄(前日51銘柄)。
新安値銘2銘柄(前日0銘柄)。
騰落レシオは141.61(前日134.64)。
NTレシオは14.23倍(3月9日14.18、3月9日12.90)。
サイコロは10勝2敗で83.33%。
右肩上がりの25日線(21284円)からは8.65%のプラスかい離。
右肩下がりながら横ばいに近づいてきた75日線は20159円。
まもなく上向きに転じてくる。
右肩上がりの200日線(21731円)から6.41%のプラスかい離。
右肩上がりの5日線(22990円)から0.58%のプラスかい離。
5月22日以来13日間割れこんでいない。
松井証券信用評価損益率速報で売り方▲18.505%(前日▲18.559%)。
買い方▲4.000%(前日▲3.977%)。
マザーズ銘柄ネットストック信用評価損益率で売り方▲29.756%(前日▲30.044%)。
買い方▲3.426%(前日▲4.589%)。
空売り比率は37.1%(8日連続40%割れ、13日連続40%未満)。
空売り規制なしの比率は7.5%。
Quick調査の6月5日時点の信用評価損率は▲14.65%。
(前週▲15.51%、3月19日▲31.37)。
1月17日時点の▲10.60%に向けて5週連続改善。
6月5日時点の裁定売り残は896億円減の2兆3357億円。
2週連続の減少。
当限は1414億円減の2兆1038億円。
翌限以降は122億円減の1801億円。
同裁定買い残は384億円減の4600億円。
3週ぶりの減少。
当限は134億円減の3777億円。
翌限以降は249億円減の822億円。
日経HVは18.9、日経VIは26.91。
日経平均採用銘柄の予想PERは19.34倍(前日19.44倍)。
EPSは1195円(前日1187円)。
暫定PERは17.93倍。
計算上のEPSは1289円。
225のPBRは1.12倍。
BPSは20647円(前日20434円)。
225先物採用銘柄の益回りは5.17%(前日5.14%)。
配当利回りは1.82%。
東証1部全銘柄だと予想PERは22.92倍(前日22.97倍)。
前期基準では19.47倍。
東証1部全銘柄のPBRは1.23倍。
ドル建て日経平均は215.16(12月13日が219.64)。
東証1部単純平均株価は4円高の2167円。
(2019年末2327円、2018年末2077円、2017年末2946円)。
売買単価は1823円(前日1647円)。
東証1部の時価総額は619兆円。
シカゴ225先物終値は大証日中比160円安の22860円。
高値23175円、安値22745円。
大証夜間取引終値は日中比190円安の22830円。
2月21日ー25日の23378円ー22950円のマドの中。
気学では「保合いの日なれど不二の高下を見ることあり」。
金曜は「吹き値売り方針の日」。
ボリンジャーのプラス2σが23583円。
一目均衡の雲の上限は20082円。
17日連続で雲の上。
RSIが90.81。
RCIが98.90。
日銀のETF買いは5月13日以来18日連続でゼロ。
今年負け越しの木曜はアノマリー的には株高の日。
 
 
《今日のポイント6月11日》
 
(1)NASDAQは終値ベースで史上初の1万ポイント台乗せ。
   ダウ輸送株指数は248ポイント安の9579ポイントと続落。
   SOX指数は0.33%上昇と反発。
   微妙な組み合わせ。
 
(2)空売り比率は37.1%(8日連続40%割れ、13日連続40%未満)。
   売り方苦戦。
   松井証券信用評価損益率速報で売り方▲18.505%(前日▲18.559%)。
   買い方▲4.000%(前日▲3.977%)。
   マザーズ銘柄ネットストック信用評価損益率で売り方▲29.756%(前日▲30.044%)。
   買い方▲3.426%(前日▲4.589%)。
 
(3)Quick調査の6月5日時点の信用評価損率は▲14.65%。
   (前週▲15.51%、3月19日▲31.37)。
   1月17日時点の▲10.60%に向けて5週連続改善。
 
(4)6月5日時点の裁定売り残は896億円減の2兆3357億円。
   2週連続の減少。
   同裁定買い残は384億円減の4600億円。
   3週ぶりの減少。
   売り残はあまり減らず未来の株価上昇要因継続。
   買い残は「裁定やる気なし」水準継続。
   日銀のETF買いは5月13日以来18日連続でゼロ。
 
(5)右肩下がりながら横ばいに近づいてきた75日線(20159円)。
   明日にも上向きに転じてくる。
   右肩上がりの5日線(22990円)が5月22日以来13日間サポート。
   一目均衡の雲は19日に白くねじれる。
 
(6)昨年12月メジャーSQ値23895円を意識するかどうかが課題。
 
(7)ドル建て日経平均は215.16と昨年12月13日の219.64に更に迫ってきた。
 
(8)OECDの経済見通しの悪化を許容するかどうか。
   日本については第2波がない場合で▲6%。
   第2波に襲われれば▲7.3%%との予測。
   逆に2021年の好転(△2.1%)を甘受するかどうか。
   
(9)年足陽線基準は23204円、昨年末比プラス基準は23782円。
   2月21日ー25日の23378円ー22950円のマドの中。
   この大きな窓埋めでコロナ禍下落からの脱却完了。
   今年負け越しの木曜は株高の日。
   引け際の魔術師に期待。
 
 
今年の曜日別勝敗(6月10日まで)

月曜10勝10敗
火曜11勝10敗
水曜12勝9敗
木曜10勝12敗
金曜10勝11敗。
 
 
OECDの経済見通しが発表された。
今年の世界全体の実質経済成長率は感染の第2波がない場合でマイナス6%。
第2波に見舞われればマイナス7.6%に落ち込むと予測。
コメントは「規制が緩和され始めても景気回復への道は依然、不確実性が高い。
過去100年で最悪の状況」。
第2次世界大戦よりもひどいという見通しだ。
日本は第2波がない場合でマイナス6%、第2波に襲われればマイナス7.3%との予測。
OECDの分析のポイントは「新型コロナ危機で深まる世界経済の分断化」。
「ロックダウン(都市封鎖)は国内の格差拡大も招いた。
若年層とスキルのない労働者が大きな影響を受けている」という見方だ。
ただ21年はプラス2.1%と予想。
「今年は最悪だが来年は復調で低いながらもプラス成長」。
足元を重視するか、未来の希望に託すかというのが課題。
足元は見ないで未来への希望重視というのが今の株式市場だが・・・。
 
 
火曜のNYダウは282ドル安の26989ドルと続落。
一時プラスに転じた場面もあった。
NASDAQは66ポイント高の10020ポイントと4日続伸。
終値バースで始めて1万ポイント台に乗せた。
S&P500は17ポイント安の3190ポイントと続落。
ダウ輸送株指数は248ポイント安の9579ポイントと続落。
SOX指数は0.33%上昇と反発。
VIX指数は27.57。
3市場の売買高は141億3000万株(過去20日平均は126.9億株)。
225先物CME円建ては大証日中比160円安の22860円。
ドル建ては大証比日中比150円安の22870円。
ドル円は107.09円。
10年国債利回りは0.736%。
2年国債利回りは0.172%。
 
 
◇━━━ カタリスト━━━◇
 
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