341円安と続落、欧米株急落で全面安

12日午前の日経平均株価は続落し、前日比341円77銭安の2万2131円14銭で前場を終えた。
 
11日のNYダウは大幅に3日続落し、1861.82ドル安と過去4番目の下げ幅を記録した。テキサス州など比較的早期に経済活動を再開した地域で新型コロナウイルス感染による入院患者数が増加傾向にあり、感染第2波への警戒感が強まった。また、米連邦準備理事会(FRB)が景気の悲観的見通しを維持し、V字回復への期待が後退したとみられている。
円相場は1ドル=106円台まで上昇。前日に652円安と大きく下落した日経平均だが、本日も米株安や円高を嫌気して390円安からスタートした。非鉄金属や鉱業、海運を中心に幅広い銘柄が売られた。
 
海外ヘッジファンドの売りが主導して日経平均は取引時間中として1日以来、約2週間ぶりに2万2000円を割り込んだ。売り一巡後は個人投資家による押し目待ちの買いで下げ渋った。
 
相場下落で利益が出る弱気型の上場投資信託(ETF)を買っていた個人も少なくなく、そうしたポジションの決済による買い戻しが株価指数先物にみられたという。「午後は日銀のETF買いが入るという観測も需給の支えになった」との声もあった。
 
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)は続落した。前引け時点の東証1部の売買代金は概算で1兆9572億円、売買高は11億2804万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は1985と、全体の約9割を占めた。値上がりは160、変わらずは22銘柄だった。
 


業種別株価指数は33業種がすべて下落し、非鉄金属、鉱業、海運業、証券・商品先物取引業、金属製品、鉄鋼の下落率が大きかった。
 
個別銘柄では、ソフトバンクグループ(SBG)やソニー、トヨタ自動車が安く、東京エレクトロンやキーエンス、ファナック、アステラス、安川電、アサヒが値を下げた。
 
半面、ファーストリテイリングが高く、ファストリ、ヤマトHD、レーザーテックや塩野義、中外製薬が値を上げた。
 
東証2部株価指数は前日比130.63ポイント安の6344.45ポイントと続落。
出来高1億0938万株値上がり銘柄数は35、値下がり銘柄数は410となった。
 
個別では、フレンドリーが年初来安値を更新。石井表記、ウイルコホールディングス、デュアルタップ、アライドテレシスホールディングス、DNAチップ研究所は値下がり率上位に売られた。
 
一方、JMACS、ツインバード工業がストップ高。フマキラーなど3銘柄は年初来高値を更新。川本産業、三光マーケティングフーズ、山喜、昭和化学工業、リンコーコーポレーションが買われた。

 

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