東証マザーズ指数は6営業日ぶりに反落した。終値前日比5.15ポイント安い1051.32だった。
米株高の流れを引き継いで朝方買いが先行し、マザーズ指数は取引時間中の年初来高値を連日で更新した。ただ、米中対立への懸念から日経平均がマイナス転換すると、マザーズ市場でも利益確定の売りが広がった。日経平均が一転プラスに切り返すとマザーズ指数も下げ渋ったが、結局マイナス圏で取引を終えた。
オンコリスやアンジェスといった新興バイオ関連の一角に売りが出たほか、5月の成果報酬型広告の売上高の伸びが鈍化したレントラクスが下落した。
一方、弁護士COMやフリーが上昇したほか、認知症診断の人工知能(AI)システムの特許査定通知を取得したフロンテオが買われた。
明日24日からロコガイド(4497*J)をはじめ3社を皮切りに東京市場の新規株式公開(IPO)が2カ月半ぶりに再開される。市場では「久しぶりのIPOとあって注目が集まるなか、上場後のさらなる値上がりを期待して、いまのうちに手元資金を確保しようと換金売りが出た側面もある」との声が聞かれた。
値上がり銘柄数は131、値下がり銘柄数は184となった。
個別では、プレシジョン・システム・サイエンスが一時ストップ安と急落した。レントラックス、オンコリスバイオファーマ、セルソース、SKIYAKI、シルバーエッグ・テクノロジーが売られた。
一方、ITbookホールディングス、ネットイヤーグループ、GMO TECH、中村超硬がストップ高。フルッタフルッタは一時ストップ高と値を飛ばした。Lib Work、ロコンド、ビリングシステム、オークファン、日本ファルコムなど26銘柄は年初来高値を更新。ディー・ディー・エス、ミンカブ・ジ・インフォノイド、FRONTEO、ミクリード、HPCシステムズが買われた。
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