底堅い展開か

 
23日の日経平均が反発。終値は前日比111円高の2万2549円で、今月16日以来、1週間ぶりの高値となった。米国でナスダック指数が最高値を更新した流れを受けて序盤から200円高と買いが先行。その後は米中通商協議に関して一部にネガティブな情報が流れたため180円安と急速に売り込まれたが、当事者の否定により中頃から再び持ち直している。下げればすぐに買われる安定した需給状態は継続中だ。
場中にマイナス転換から下げ幅を広げたが、切り返して2万2500円台に乗せて終えたことで、売りづらさが強く印象づけられた。
 
明日24日の日経平均株価は底堅い展開か。
米国株も大崩れは想定しづらく、日本株も良好な地合いが続く可能性が高い。
週末26日に6月配当の権利付き最終日を迎えるが、配当再投資への期待も支えとして意識されてくる。市場では、「株主総会が月末に向けて多くなり、企業側からネガティブな材料は出にくい」との見方も出ていた。
 
国内では明日はマザーズに3社が新規上場する。マザーズ指数は、今日は下落したものの、IPOに備えた換金売りが相場を崩すような状況とはなっておらず、強い基調が続いている。
 
今の地合いならIPOも活況となりそうだが、そのことが日本株全体のリスク選好ムードをもう一段高める材料になるかが注目される。値動きの軽いものばかりに資金が集中して、大型株が敬遠されるようだと厳しいが、きょうのように大型株にもしっかりとした動きが見られた上でIPOも盛り上がる流れとなるならば、日経平均はそう遠くないうちに2万3000円台からその上を伺う展開になると予想する。
 
 
■上値・下値テクニカル・ポイント(23日現在)
 
24511.99  ボリンジャー:+3σ(25日)
23699.79  ボリンジャー:+2σ(25日)
23695.40  ボリンジャー:+2σ(13週)
23457.74  ボリンジャー:+1σ(26週)
22887.60  ボリンジャー:+1σ(25日)
22863.73  新値三本足陽転値
22754.93  均衡表雲上限(週足)
 
22549.05  ★日経平均株価23日終値
 
22476.42  6日移動平均線
22234.61  均衡表転換線(日足)
22185.28  ボリンジャー:+1σ(13週)
22075.40  25日移動平均線
21811.28  200日移動平均線
21760.42  均衡表基準線(日足)
21666.25  均衡表雲下限(週足)
21298.02  均衡表転換線(週足)
21289.47  26週移動平均線
21263.21  ボリンジャー:-1σ(25日)
20675.15  13週移動平均線
 
ローソク足は陰線を引いたが、長い下ヒゲを出して下値での強い買い意欲を再確認。ザラ場で先週高値を上回ったほか、6月11日から「売り」点灯中だったパラボリックが「買い」に転換した。
一目均衡表の基準線も横ばいから上向きとなった。25日線や13週線も上昇を継続しており、短期的な強気相場再開を示唆した。ただ、転換線が横ばいから下降に転じたことに加え、TOPIXのパラボリックは売りサイン点灯中でもあり、明日も上値での売り圧力が依然として強そうだ

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