1日午前の日経平均株価は反落した。前日比463円28銭安の1万9730円41銭で終えた。
前日のNYダウは反落しており、これを受け日経平均株価も軟調に推移し2万円台を割り込んだ。前日までの上昇もあり利益確定売りが先行する展開となっている。
足元でやや薄れていた新型コロナウイルスの感染拡大による急速な景気悪化懸念が改めて意識された。
日経平均は今週に入り前日終値時点で900円超上げていたこともあり、戻り売りに押された面もあった。政府が緊急事態宣言を延長すれば経済活動の再開が見通せず、日経平均の2万円台定着には時間がかかるとの見方もあった。時間外の米ダウ先物が軟調に推移したことも重荷となり、下げ幅は一時500円に迫った。
日経平均は前日に400円超上昇。25日移動平均線からの大幅な上方乖離など、「テクニカル面からも利益確定売りが出やすい水準にある」という。東京株式市場は「5連休を控えて買いが入りにくい環境にある」だけに、午後の取引では持ち高整理の売りがかさむと想定されることで株価の戻りは期待しにくそうだ。
前引け時点の東証1部の売買代金は概算で1兆658億円、売買高は6億3097万株だった。JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も反落した。東証1部の値下がり銘柄数は1860と全体の86%を占めた。値上がりは257、変わらずは52銘柄だった。
業種別株価指数(33業種)は、海運業、鉄鋼、保険業を中心に全業種が下落した。
個別銘柄では、ソフトバンクグループやファーストリテイリングが安く、トヨタ自動車、ホンダやソニーが軟調。東京エレクトロンやアドバンテスト、SCREENホールディングスといった半導体関連株も安く、村田製作所や太陽誘電といった電子部品株も値を下げている。
JR西日本、東京海上、日本製鉄、東レ、丸紅が売られた。
半面、任天堂が高く、東ガス、アステラスや中外薬が買われた。UUUMはストップ高。NTTドコモ、タカラバイオやZホールディングスが値を上げた。Aimingが急伸している。
東証2部株価指数は前日比53.72ポイント安の5621.26ポイントと4日ぶり反落した。
出来高5464万株。値上がり銘柄数は95、値下がり銘柄数は302となった。
個別では、金下建設、GMOペパボ、ケミプロ化成、ダイトーケミックス、コマニーが売られた。
一方、日本インシュレーションがストップ高。日本食品化工は一時ストップ高と値を飛ばした。セキド、川本産業、サイオス、イムラ封筒、デュアルタップが買われた。
