[概況]
1日の東京外国為替市場は、豪ドル円が下落した。下落のきっかけは、豪州の経済指標だ。具体的には、朝方発表された4月の豪AIG製造業指数で、結果は35.8と前回の53.7を大きく下回るものだった。同指標は50.0を目安に製造業の拡大・縮小を判断するが、本日の結果はその目安を大きく下回り、豪州経済の先行きに大きく影を落とす内容となった。
そして、このことが豪ドルの売りを活発にさせたのだろう。豪ドル円は、東京時間を通じて売りが優勢で、安値を69.050円とした。
さて、この後は、日本時間23:00に発表される4月の米ISM製造業景気指数の結果に注目だ。仮に予想(36.0)を大きく下回れば、為替市場はリスク回避の姿勢を強めそうだ。そうなった場合、豪ドル円はさらに売られる可能性があり注意が必要だ。下値としては、20日移動平均線(68.50円)を意識したい。
[提供:カネツFX証券株式会社]
