351円高と大幅続伸、2万円回復

8日午前の日経平均株価は続伸した。午前の終値は前日比351円14銭高の2万0025円91銭だった。
 
7日の欧米株式市場は、新型コロナウイルスをめぐる行動制限の緩和が進むとの期待から主要株価指数が軒並み上昇した。この流れを引き継ぎ、東京株式市場も地合いが改善し、買いが優勢となった。
日経平均株価は、オプションの特別清算指数(SQ)に絡んだ買いもあり、大幅高で始まった。9時台半ばには2万円台を回復。値がさ株が上昇し、前日比上昇幅が400円を超す場面もあった。
 
国内の新型コロナウイルス新規感染者数が減少傾向にあり、政府は近く緊急事態宣言を解除する基準を示す方針だ。国内の経済活動再開への期待感も支援材料となった。
 
市場関係者は「意外に強い相場となった。欧米と同様に国内でも経済活動が回復するとの期待が広がり、株価の上昇につながった」と指摘した。
 
前引け時点の東証1部の売買代金は概算で1兆1611億円、売買高は6億5511万株だった。JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も反発した。
 
東証1部の値上がり銘柄数は全体の約7割の1520。値下がりは567銘柄、変わらずは84銘柄だった。業種別のTOPIXはほぼ全面高となった。鉄鋼、海運、金融などが買われた。
 


業種別株価指数(全33業種)では、鉄鋼、海運業、非鉄金属の上昇が目立った。下落はその他製品の1業種だった。
 
個別銘柄では、ソフトバンクグループやファーストリテイリングが高く、ソニーやトヨタ自動車、スズキも値を上げた。花王、ファナック、中部電、オリックスが買われた。
 
半面、任天堂が安く、東京エレクトロンやキーエンスも軟調。連日の急騰を演じていたアンジェスには売りが膨らみ値を下げているほか、中外薬、タカラバイオや新日本科学が大幅安となるなどバイオ関連株の一角が安い。
 
東証2部株価指数は前日比72.33ポイント高の5687.38ポイントと続伸した。
出来高6474万株。値上がり銘柄数は219、値下がり銘柄数は175となった。
 
個別では、北日本紡績がストップ高。広栄化学工業は一時ストップ高と値を飛ばした。リスクモンスターなど3銘柄は年初来高値を更新。ダイトーケミックス、カーチスホールディングス、千代田化工建設、川口化学工業、ジー・スリーホールディングスは値上がり率上位に買われた。
 
一方、東京ラヂエーター製造が年初来安値を更新。大運、レオクラン、JMACS、Abalance、DNAチップ研究所が売られた。

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