上値の重い展開か

週明けの市場は日経平均が3日続伸。終値は前週末比211円高の2万390円で、3月6日以来、およそ2カ月ぶりの水準まで値を戻してきた。
前週末の米株高や国内で新型コロナウイルスの感染拡大ペースが鈍化していることが買い材料に。特定警戒都道府県を除く県で段階的に緊急事態宣言の解除が進むとの期待も買いを誘ったようだ。日経平均は2万円台を固めるような動きに入りつつある。
失速はしたものの、先週末の8日に500円超上昇したことを鑑みるとかなり強い動き。
日足の一目均衡表では雲の上に浮上しており、ここからさらに上値が軽くなる展開も期待できる。
 
あす12日の日経平均株価は上値の重い展開か。
西村経済再生担当大臣は10日、新型コロナウイルスの緊急事態宣言に関し、「特定警戒都道府県以外の34県の多くが、宣言の解除が視野に入ってくる」と述べた。欧米に続く経済活動再開への期待感が11日の日本株高につながり、引き続き相場の支えとして意識されよう。
決算銘柄にも派手に上昇する銘柄が多く散見される中、明日は後場の取引時間中に決算を発表する予定のトヨタの動向が注目される。
同社の株価は安値圏から持ち直しつつあるものの、足元では6500円近辺でのもみ合いが続いており、やや戻りが甘い。ただそれだけに、同社が決算を受けてもみ合い上放れの反応を見せるのであれば、出遅れ感のある銘柄を見直す流れが一段と強まると考える。
同社はPBRでは依然として1倍を割り込む水準にある。このところはグロース株の値動きが良くなってはいるが、バリュー株の巻き戻しにも注意を払っておきたい局面だろう。
 
 
■上値・下値テクニカル・ポイント(11日現在)
 
22986.47  ボリンジャー:+2σ(13週)
22142.24  均衡表雲上限(週足)
21717.35  200日移動平均線
21648.26  26週移動平均線
21313.23  ボリンジャー:+1σ(13週)
21302.91  ボリンジャー:+3σ(25日)
21269.84  均衡表雲下限(週足)
20782.73  75日移動平均線
20645.13  ボリンジャー:+2σ(25日)
 
20390.66  ★日経平均株価11日終値
 
20237.07  均衡表雲上限(日足)
20237.07  均衡表基準線(週足)
19987.35  ボリンジャー:+1σ(25日)
19971.46  6日移動平均線
19855.13  均衡表転換線(日足)
19639.99  13週移動平均線
19638.81   新値三本足陰転値
19329.57  25日移動平均線
19307.82  ボリンジャー:-1σ(26週)
19090.69  均衡表基準線(日足)
 
 

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