【後場寄り付き概況】
後場寄り付きの日経平均株価は、前営業日比75円42銭安の2万0315円24銭で始まった。東証株価指数(TOPIX)は、5.28ポイント安の5.28で始まった。
新型コロナウイルスの感染再拡大への警戒感から米株先物が下落しており、東京市場も引き続き戻り売りが出ている。
外国為替市場では、1ドル=107円40銭近辺の推移。アジアの主要株式市場は総じて軟調。
個別では、ファーストリテ、ANAがさえない。三菱UFJ、三井住友は安値もみ合い。みらかHDが安い。ファナック、トヨタ、ホンダも売り物がち。塩野義が後場に入り一段安となっている。
半面、任天堂、村田製がしっかり。東エレク、SUMCO、レーザーテックも高い。資生堂、武田が堅調。アイフルが値を飛ばし、ソフトバンクGは小幅高となっている。
方向感に乏しい展開となっている。日足チャート上では2万040円近辺に位置する5日移動平均線と2万730円近辺に位置する75日移動平均線に万挟まれ、ややこう着感を強めている印象。
業種別騰落率を見ても海運業などの景気敏感系バリュー(割安)株の上げが一服し、内需・ディフェンシブセクターなどに資金が向かっている。ここまでの東証1部売買代金は1兆円程度。新興市場ではマザーズ指数が続伸しており、中小型株の循環物色は続いているようだ。
新型コロナの感染ペース鈍化に伴う経済活動の再開期待は後退しておらず、「恐怖指数」とされる米株の変動性指数(VIX)もなお低下傾向にある。
本日後場にはトヨタ自の決算発表があり、日本企業全体の業績動向を探るうえでも注目されそうだ。決算発表は13時10分で、13時15分からは決算説明会が開催される。
市場予想のコンセンサスは営業利益で2020年3月期2兆4800億円、21年3月期が1兆8800億円程度となっている。
